ネットからの初恋そのに
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ネットからの初恋そのさん
当時の私は誰かを好きになるということなど無いと思っていました。
恋話などを聞いても何言ってんだこいつくらいの感じで。
自分なりに誰かを好きになるというのは行き過ぎた物欲のようなものでソレが人に働いたようなもので、まあソレがなくたっておかしな事ではないだろう。と。
そんな風に思っていました。
しかしチャットをしてて面白い人に合うじゃないですか。そこで対人の執着心、というものを感じる自分に気づいたりするわけです。
私が執着をしたその人はとても頭の回転の早い人だったのだろうと思います。
打てば響く、独自の考え方を持っていて感心させられる。偏屈ではあるが人嫌いではない。そんなイメージの人。頭を使わないと会話ができない、という、それがなんとも快感でたまらなく好きでした。こういう人になりたかった。
その人を好きになったとかではないんですが、その後の私の好みを著しく変えた人ではある。
手のひらの上で!いい感じに転がしてくれる人!いいな!
という。
残念なM化の初期症状がそこで起きたんだと思うので。
でまあ、その人がよく話してるグループ?ではないが、その周辺とお近づきになりたくてよく話しに行きました。多分私もその輪の中に一応カウントされるようにはなっていたんじゃなかろうか。
私が頭が悪いからそう思ったのかもしれないがその辺の人はなんとなく、頭の回転がよく機転の効く、なんか小粋な返しをしてくれるので、こちらもテンポよくそれなりに小奇麗に返したくて、話をするのがなんだか頭の体操のようだった。
成人してそれなりに経つけれど。それなりにおとなになったけれど。その人達の当時の年齢に追いつくけれど、あんな会話を未だに出来る気がしない。
それはさておきその中に一人の女の子がいた。全体的に偏屈なせいなのか、女の子は少なく、なんとなく恐い人のように思えたけど普通のかわいい女の子。
と、話していた時のことである。
とある人が入ってきた。なんだったか。森羅万象だか天地神明だか。そんな感じの格好良い・・・・・・?四字熟語を名前にした人で。
あ、これは地雷かな?と思った。
ハンドルネーム。ペンネーム、なんてものはその人のセンスが出る。その人のはじめの主張だ。
+✝刹那✝+ とか みるふぃーゆ☆ とか タン塩依存 とか
やっぱり印象違うと思うわけですね。そんな印象の中で、あ、これあかんやつやない?みたいな感想をそこまでのチャット人生の経験の中でひしひしと感じたわけです。
私の人生においての地雷であった。という意味では、あながち外れではなかったのですけれど。
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