ネットからの初恋だそく

前話: ネットからの初恋そのろく
まあ。ふられました。落ち込んで落ち込んでものが喉を通らないなんてことはなかったけど。いつも通り仕事をしてましたけど、なんだか何をしててもどうにも白けて。

もう連絡なんてこないんだろうな、なんておもいきや来ました。割とすぐに。
元気?じゃねえよおめえにフラれて元気じゃねえよとは言わないが、なんで連絡してきたんだ?なんかどっちかというと困惑していた。
が、まだ私としては大好きなのである。そりゃあ呼ばれたら会っちゃうよね。
というわけで振られたにもかかわらずたま呼ばれてなんやかんやする関係となったわけである。前記したけれど片道二時間なんだけどね!
デリバリーか!一軍は落ちたけど二軍としては超歓迎とかそういうことか!ええ仕事しまっせってか。ああああああ。

まあ、世に言うスフレてきな。うん。柔らかく言ってみた。
降格した訳ですけども。やっぱり相変わらず好き好き愛してる私としましては連絡先を消したりなんて出来やしないのです。だから自分から飽きて捨ててくれればいいのになと、思ってました。
だれか女の子と飲むはずだった約束がふいになって、そのこと開けるはずだったフルーツワイン的なものを一緒にご飯を食べながら飲むのですね、ソレ、そのワインの情報言っちゃうんだ、と思いますよね。
でもソレは私を信頼してるから言うのだというから責めることは私がわるいみたいなみたいななななな。
時には自分に自信をなくして落ち込んだそのひとを精一杯慰めるのさ。あなたは素敵な人だよと、私は貴方の十年後、二十年後に会ってみたいと思う。そういう魅力のある人だよと。本心ではあるけれど、ふつふつと湧くあのもどかしさはなんだったのだろうね。
しばらく音沙汰がないなあと思ったら、彼女が出来てて、なおかついつの間にか別れてたりとかするわけさ。別れたあとは、落ち込んでるから信頼できる人に会いたいのだと。

あの人にとって私は一番信頼できる人だったのだという。
別れはしても、大事な人で。嫌いになることなんてなくて、心やすらぐ人なのだと。
だったらもう、妥協しろよ、わたしでいいじゃないか?
顔が嫌いなわけでもないだろう?一から仕込んだ相性が悪いわけもないだろう?お互いに対する尊敬の念だって、君を信じるならばあったりするわけだろう?だったら私でいいじゃないか?
好きだ愛してると言うくらいだったらそれではいけないのか?なあ。私は、きっとウソは付かないし、裏切ることも、殆ど無いと思うぞ、期待はされても、こんなんだから期待はちょっと裏切るかもしれないが、誠実でいようと、おもっているんだよ。

なんて、戻れないのは半ばわかっていたけれども、それでもね。
まあ、そりゃそうさ。責任も必要もなく落ち込めば慰めてくれて呼べば来る。
そんな楽な関係は他にないだろうさ。そんな不毛な関係を一年続けて、音を上げた。

嫌ってくれよと。
嫌ってくれたならもう関わらない。君にすがったりするような無様なことはしないから。
そういった。しかしそれは、貴女の甘えで、私を悪者にしたいのでしょう?そうして傷つく私のことなんてかんがえてくれないのね。という言葉に、そうだよ、悪者がほしいんだよ、振られたいんだ、助けてくれよ、とはいえるわけがなかったよ。

私を嫌いにならない貴方を信じて愛していたけれど、私を嫌って捨ててくれない貴方はとてもひきょうで、憎い。
それでも森さんときたら、私の腕の中で熟睡するのだ。私を信じているのだ。刺されたって文句言えないんじゃないかと、思うんだけどなあ。

このころになると、他愛ないメールが届くだけでも、それが奇跡のように思えて、たまってんのかよなんて低俗で汚いことを考える自分もいるが、ただただその、だれにでも言える元気?の一言のメールを見るだけで涙ぐむ弱り切った自分もいた。そんな日々が更に流れた。

森さんと出会って四年目。
森さんに振られてしまってから二年目。
付き合っていた期間より、別れていた期間の方が、長くなってしまった。

もう、だめだなあ、あきらめるしか、ないんだなあ、と。
ようやく、そんな気持ちがすとん、と自分の中に落ちてきた。

会いたいのメールを断った。断ったことなんてなかったのに。
仕事終わりに、職場からも二時間くらいかかるから、十二時過ぎてついて、あしたが六時起きだとしても、会いたくてあっていた。

消さなくてはいけないのか、きみの連絡先を。
嫌だなあ、本当に嫌だ。不毛なのにね。

私は今のきみとの関係を誰かに胸を張って言えないんだ。
そんな、好きとも言えない関係に足掻いていられるとしじゃあ、お互いないだろう?なんてね。冷静に言ってやりました。

貴女は変わったね、変わろうとして、努力をした。私は変わらなかった。貴女は前より素敵になったよ。

そんな言葉が帰ってきて、少しだけ笑えた。意地をはって少しでも、いい女でいてやろう。
「のがした魚はビックフィッシュですよ、森さん」
「ほんとにね」
「・・・・・・冗談です」

ああさようなら、好きでした。ホント好きでした。

それから数ヶ月がたちました。

私は来月、九州へ引っ越しを致します。東京で出会ったあの人に二度と会うことはないだろう。割り切ったはずなのに、最後に一目と女々しく思う自分が悲しい。
メールや番号を消したってmixi、FB、Twitter、いくらだって探して連絡出来そうな手段はあるから、それをしない自制をするのが大変で、ああ、もしかするとまだ私はヤツのことが好きなのだろうか。なんて。
情けないなあ、と、こんなこと大したことではなくてさ、適当にまとめられるようなちゃちな思い出に変えようとおもって書いてみた。
もう少しだから、いい女のふりを、意地を張らなくてはいかんからね。

また、誰かを好きになれたらいいな。
誰かを好きになりたい。

通り過ぎた睦みし月日は置いていこう。


そんな睦月の終わりの独り言。

著者のAuau Huhihiさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。