秘密の扉 02
母さんとの会話
母さんが「おはよう、凉子」
おはようございます
「嬉しそうな顔をしているのねぇ、何かいいことがあったの」
「そうでもないわ」と言い、椅子に座ってから、昨日の出来事を話した。
「それは大変だったね」と言い、続けて母は、「凉子どうして、最後に笑みが浮かんだの」 「そうねぇ、それは自分の心が、周りの状況に影響を与え、創造しているのなら、皮肉みたいだわと思ったの」
「それはどういうこと」
「つまり、何というか、自分でその出来事を創造したなら、不平不満、愚痴などは言えなくなる思ったの」とは言ったが、凉子は妙な感覚を抱いていた。 母が突っ込んでくるのでつい、言葉を探すよりも一足早く応答ができたからだ。
それと同時に、周りの風景がスクリーンのように平面となり、更に見ていると、ジグソーパズルの模様となり、その中心から渦を巻き、すべての家具や母さんまでもすべてのピースは吸い込まれ、消え去り、周りを見回せば真っ白な世界の中に凉子はたたずんでいた。
異世界へ
不思議なことに凉子は落ち着いていた。
「ここは何処かしら」と思った瞬間心の中で威厳ある声で「 心配しなくていい、ここはあなたのわかる言葉で言えば、霊界」
「私死んだの?」
「あなたはまだ死んではいない」
「どうして」
「あなたが人生の秘密を経験しかけきているので、生まれる前のあなたとの約束を果たしたまでさ」 「わからないよ」
「無理もない、よく考えてごらん、普通このような世界に来る人は、と戸惑い、うろたえるのだが、あなたは冷静にいている。どうしてだろう」 「覚えていないわ」というと同時に、凉子の目には、光が見えそれが人の形に広がり、凛々しい青年の姿に変え、でも、身体からは優しい光が出ていた。凉子はとても落ち着いた気分になっていった。
青年はあなたとの約束であると言い、まあ、覚えていないのも無理もない、なぜなら、地上界に生まれるとき、こちらの記憶も、前世の記憶も封印するんだ。
凉子「なぜ?」
青年「覚えていれば、新たな自分創造、新たな気分で経験できないからさ」
凉子はなるほどと思った。ふっと凉子は家の方が気になり始めた。
青年「心配しなくていい、時は止まっている。朝の出来事に戻すこともできるし、昨日に戻すことも、明日に戻すことも可能だ」
はぁ~?
秘密の扉 03へと続く
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