母を自宅で看取り天涯孤独になった瞬間の話。

次話: 母を自宅で看取り天涯孤独となった瞬間の話。②

2003年8月30日。

2週間程前から俺は実家の函館に帰ってきている。
母の最期を看取るためだ。
俺は母子家庭で育ち、母はたった一人の家族だ。
母が死ねば家はなくなる。
つまり帰るホームがなくなるってことだ。
自分の安心できるホームがなくなる。
故郷函館は「帰る場所」ではなくなり、「遊びに行く場所」になる。
それ自体は自分が物心つくころから覚悟はしていた。
物心つくころにはすでに母は癌だったから。
何度も生命の、家庭の危機を乗り越えつつもついに命のともし火が消えかかっている。
函館に来てからとりつかれた様に俺は毎日日記を書いている。
ものすごいこの状況はものすごい勉強の場でもあると思うから。
たった一人の家族が死ぬ過程を逃げ出さず直視するのはとても苦しい。
けど、逃げるわけにはいかない。
今が自分の今までの全てを費やし、母にエネルギーを返す時だから。
現状に至るまでのプロローグと日記を少しづつ更新していく。
これはだれのためでもなく、母に捧げるためだ。
これを読んでその人がどう感じるかはまったく考慮していない。
ただひたすらに尊敬し愛する家族、母に捧げる。

メメント・モリ 死を想え

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