精神科看護師として働いていた時の衝撃的事件簿④いやー、想像以上にこれはビビるよって話。

前話: 精神科看護師として働いていた時の衝撃的事件簿③社会にはいろんな人が支え合いながら生きてるんだよって話。
次話: 精神科看護師として働いていた時の衝撃的事件簿⑤人を嫌うときは必ず自分の心に問題があるって話。
ある夜勤の日にあった過去最高にびびった話です。
夜中2時詰め所でぼんやりしていると、入院中の患者さんの一人が大慌てで詰め所に飛びこんできた。
「トイレでシーツがひっかかてる!がたがたと変な音がした!」
やばい!!
すっげえ嫌な予感する・・・
走ってトイレにかけつけると、一番奥のトイレの上の方にシーツを引っかけるように結んでいて、それがトイレの内側に入りこんでいる。
軽く頭真っ白になりながら急いで状況確認しようと上から中を覗きこむと・・・
シーツを首にぐるぐる巻きにして今まさに便器から飛び降り様としてる男がいるではないか!!!
「うぅぅわぁぁー!!!」思わず叫んでしまった。
かなりびびった!!!
まじでショッキングな映像です。
日常とかけ離れた光景に軽くパニック。

夜勤中は看護師2人しかおらず、こんな状況は初めて。
一気にテンパったが、そうだ俺は看護師だったと思いだし、慌てて相方呼んで、はさみ持ってきてもらい、当直医に連絡してと、大慌て。

すげー必死に上に引っかかってるシーツを切りました。
手も足もなんかがたがた震えてた。
なんとかシーツを切り終わったら首をつってた患者さんをトイレから引きずり出して、相方の看護師と2人で詰め所まで一気に運び込んだ。
すでに脳からアドレナリンが出まくってたので、すげー軽く感じた。
発見が早かったおかげで意識も呼吸もしっかりしていて、救命処置はいらなかったんだけど、なんとそいつへらへらしてやがった。
実はその患者、今回で首つるの2回目だったのだ。


しかも、前回もトイレでやっていた。
多分その患者は本気で死のうとしたのではなく、ある種のパフォーマンス的なものであったようだ。

そういう人もいるんですよ。

俺は生きているのも辛いよ、助けてよ。って言うメッセージを行動で示すとこうなったようだ。
そのねじ曲がった思考回路と行動がわかるゆえになおさら頭に来て、とっさに殴りつけたかったね、マジで。
変な時間にアドレナリンがでまくったせいで、夜中少しも眠くならず、頭ぎんぎんに冴えてた。
けど、朝方どっと疲れた・・・
疲労が一気に来て、マジでぐったりした・・・
ようやく仕事が終わって家に帰っても全くねむれん。


そんなハードな体験をした夜勤でした。

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