(思想の話4)寂しくなって別れた彼女に電話したらその日のうちに引っ越してきた話

前話: (思想の話3)ビビってろくに仕事の出来ない人間が気合で頭角を表した話
次話: (思想の話5)上司のマネジメントがアホすぎると面談で言っていた話
「映画みたいな人生を送ってやる。」
というキャッチを昔どこかで見て気に入っていた。

会う時間がないという理由で別れる

S社に入社した年の12月だったと思う。
仕事が忙しくて全く会う時間がないし仕事に集中したかったので、僕は彼女と別れた。もともとベンチャーに入社する時にちょっと不安がっていたのが気に食わなかったのもあった。俺に付いて来ないの?的な感じだ。(自分の)バカめ。

さすがのベンチャー企業も年末年始は休みらしく、突然暇になった僕は適当に冬休みを過ごしながら、彼女のことを思い出していた。4年くらい付き合っていた彼女だったので、それなりに思い出も積み重なっていた。ちなみにその前の付き合った記録は8ヶ月で、あとは全部1ヶ月以内だ。

そういえば、出会いも結構な偶然だった。大学4年の時に友人にキャンプに誘われたのだが、友人と僕と、友人の女友達とその女友達の4人で行く計画だった。気晴らしになるしいいなと思ったが、初対面の女性2人と突然キャンプ(しかも泊まり)に行くのは(僕じゃなくて相手が)大丈夫?とは思った。

結局、友人の車で芦ノ湖近くのキャンプに行ったのだった。

初対面の女性2人と夕飯の準備とかしても話題なんてなくて困ったが、友人の女友達はかなりノリのいい子だったので盛り上がりながらバーベキューをしていた。女友達の女友達はネギが嫌いで、ネギ串を焼いていたら「えっ?」て言われた。いいじゃんネギ好きなんだから。

その夜は別に団体さんが集まっていて、突然キャンプ場で結婚式をし始めた。後で聞いたらみんなバイク仲間らしく、その中の2人の結婚を祝うために擬似結婚式をしていたのだった。せっかくなので一緒にお祝いをしていたら、完全に団体さんの宴会に紛れ込んでしまった。ワインやら日本酒やらをしこたま飲まされたり、こっちのバーベキューを勝手に食べられたりしてかなり仲良くなってしまった。

その後は割愛するが、夏の大三角形を2人で見ながら告白し、友人の女友達の女友達と付き合うことになった。告白時に2人とも酔っ払っていたことは墓まで持っていく秘密だ。

寂しくなって連絡する

年が明け仕事も再開したが、一度思い出すと寂しくなるもので、なんて送ったかは覚えていないが休日の夜にメールをした。

詳細は説明しないが、その後電話をして「会えないのに付き合ってても仕方ないし」と言ったら、「会えれば一緒にいてくれるの?」と言われ、うんと言ったらその夜にちょっとした荷物を持って引っ越してきた。

勢いで来たんじゃなかった。

その日から本当に住み始めて、定期を買って1時間半の通勤生活をし始めた。

それからずっと一緒に住んでいて、結婚したのはまた別の話。

「世の中にインパクトを与える」の意味がつきはじめる

4月にはリーダーに昇進させてもらいメンバーを見るようになった。



話はそれるが僕は人生で2回「期待値での昇進」なるものをしていた。つまり、給料は上がらないけれどポジションに挑戦してもらって、成果が出たら給料が上がるから頑張って、という意味だ。僕の認識が正しければ2回とも裏切られたので、責任をもらったら裁量と給料ももらった方がいいと反省している。



さて、仕事は相変わらず忙し過ぎて意味不明だったが、
そんな中でも僕は少しずつ
・僕は100万円頂いたら101万円でも返しているだろうか
・僕は世の中をよくする仕事をしているだろうか
と自問自答するようになった。

売上を上げて法人税を払っても全然立派じゃない。価値を与えていないのにクライアントの落ちを引き止めるのは全然立派じゃない。価値のあるサービスを提供し、その対価をもらえる存在になるのが企業の価値だ。夢ばかり語って人を集めながら、企業としての価値を磨けていなければそれはだめだ。

システム障害などで緊急体制が何ヶ月も続いている中、そんなことを考えていた。

僕の才能は、世界をよりよくするために使うべきだと思い、そして彼女に自慢できる仕事をしていたいと思った。

著者の菅野 流飛さんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

(思想の話5)上司のマネジメントがアホすぎると面談で言っていた話

著者の菅野 流飛さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。