モテる男が瞬殺された90分44,000円の夜の蝶との出会い

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紹介を済ませ軽い会釈の後、

先輩は颯爽と帰宅の途へ。

金額が金額だ。

無理に引き止める事はできない。

無愛想っぷりが増した谷村君とともに、

黒執事ボーイの言われるがまま待合室へ。

抜群の『腎』で幾戦の夜を駆け抜けたであろう

余裕たっぷりのオーラを放つ

アラフォーらしきおにいちゃんと、

メタボでガニ股の、

明らかに『肝』が弱っている

もてなそうなおっちゃんを横目でみつつ、

待つこと10分。

ついにその時がやってきた。

瞬殺された夜

「いらっしゃいませ、お客様。」

向かった部屋で待っていたのは、

土下座のように深々と礼をする夜の蝶。

"お・も・て・な・し"の文化は

こんなところにまで根付いているのか。

顔を上げれば確かに美人だ。

芸能人トップクラスとは言わないまでも、

売れっ子グラビアアイドルと言われても納得できる。

年は21歳らしい。

こういうお店に来たのは人生でほぼ初だと正直に伝えると、

相槌をうちながらするすると服が脱がされ、

いつの間にか試合が始まっていた。

クラウチングスタートから

出鼻をくじかれたように、

「ヨーイ、スタート!

 あっ、ちょ、、えっっ・・あ、ファッ!?」

いつの間にか試合1ラウンド終了。

その間わずか5分程度。

「へ、へたれすぎる・・・」

本場のプロと初めて一戦交えたとはいえ、

その結果は惨敗、まさに瞬殺。

ライトフライ級の防衛戦に挑みながら、

開始10秒でノックアウトを食らったような気分だ。

蝶としてはあまりに楽な相手だったろう。

その後も終始、

蝶のペースで試合が終ってしまった。

モテる男は『腎』の力で夜の蝶にも完勝する

確かに緊張もあった。

まだ見ぬ期待と不安もあった。

それにしたってあまりに早すぎる敗北。

ハツラツとした笑顔を浮かべる谷村君とは対照的に、

僕の心は悶々として煮え切らない。

今ならわかる。

当時の僕は明らかに『腎』が弱っていた。

東洋医学における『腎』には生殖器も含まれる。

生命力と同時に精力も司る。

『双龍門気功法』で愚直に『腎』を鍛えていれば、

夜の問題はほぼほぼ解消する。

例えプロの蝶に出鼻をくじかれても、

すぐに自分のペースに引き込み、

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