18歳で初めて大失敗をした。暗い気持ちで立ち食いうどん屋に入った。注文してないおでんがでてきた。美味しかった。○○がたっぷりと入っていた。僕は強くなった。(前編)

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後編: 18歳で初めて大失敗をした。暗い気持ちで立ち食いうどん屋に入った。注文してないおでんがでてきた。美味しかった。○○がたっぷりと入っていた。僕は強くなった。(後編)


 僕が新しく生まれ変わることができたのは、あのとき、あの「おでん」を食べられたからだ。


 あのとき、僕の気持ちはかなり深いところまで沈んでいた。肉体的にも精神的にも疲れ果てていた。


 頭の中には常に不安、絶望、敗北感、劣等感など負の感情が入り交じり、現実から逃げたいとばかり考えるようになっていた。


 そんな中、とぼとぼと駅のホームに向かい、ホームにあった立ち食いうどん屋さんに入った。お金もない。けど、帰るまで2時間かかる。お昼ご飯もまともに食べられなかったし、とりあえず、メニューの中で一番安いおにぎり(1個60円)を一つ注文し、カウンター席の端でひとり食べていた。すると


おばちゃん
はい。これも食べり。



 目の前に置かれていたのは、少しだけ煮込みすぎているが、まだ全然売り物になる大根だった。




あの春、熊本か大分かの山奥で、僕の全てが一気に崩れ落ちた。




 「ない。」


 母さんからメールがきた。


 ...!? 


 そんな…そんなはずがない!


 携帯の画面をもう一度みた。見間違えるはずがなかった。だって、メールの本文には「ない。」とだけしか書かれていないからだ。


 そんな馬鹿な!そんなことがあっていいのか!...絶対あるはずだ。ないわけがない!いや、でも、正直に言うと、ないような気がしてなくもなかった。そう、やっぱりなかったんだ。


 僕は初めての大失敗にうちひしがれた。そのとき、父さんと兄ちゃんが渓流釣りにいくからと、リフレッシュも兼ねて熊本と大分の県境の山奥に釣りにきていた。そこで受け取ったメールに、僕の目の前は一瞬で真っ暗になった。車の中で。


 渓流釣りの帰り、山を下っている車の中で、助手席に座っている兄が後部座席に振り向いて言う。


 「お前落ちたん!だっせーwwあんなに勉強してたのに!!!www」


 僕は、神戸大学経営学部後期試験に失敗した。


 そしてその瞬間、僕の浪人は決まった。私大は合格しても経済的に絶対に無理だから受験しなかった。ちなみに前期も同じところ。つまり、神大経営学部一本だった。その勝負に負けたのだ。


 同じ神大(といっても学部は全然違うけど)を受けた地元の友達は後期で合格しすごく楽しそうに「受かったー☆」とメールしてきた。とりあえず「おめでとう!」と返しておいた。僕の不合格を聞いた彼はすかさず「来年、神戸で待ってるわ♪」みたいな返事を返してきた。信じられない。最悪だ。おれが受かってあいつが落ちることはあっても、あいつが受かっておれが落ちる?・・・そんなわけあるか。プライドが高く、負けず嫌いな性格だった当時の僕はそう思っていた。そんな完全敗北みたいな状況、全くといっていいほど想像してなかった。

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