大学院をやめても、リクルートスーツを着なくても、片手間感ハンパ無くても就職活動はどうにかなった話

前話: 【大学院辞めるよ!】 2ヵ月の就職活動で内定を貰った話。

しゅうかつ ダイジェスト

2013年3月くらいのわたし
(M2になるなー。とりあえず休学して働いてみよう。)
2013年、休学中のわたし
(仕事むっちゃしんどい・・・ゲロゲロ。辞めてもアレやし、辞めないけど....)
2013年12月のわたし
(大学院戻るんビミョいなー。...でも4月から働ける所で採用してるとこあるんやろうか。とりあえず気になる企業は電話しまくろう。)
2014年1月のわたし
(リクルートスーツはダサいので着たくない。選考中の社員さんとのお昼ご飯おいしい)
2014年2月頭のわたし
(選考中の社員さんとの晩御飯おいしい)

今のわたし
(内定ありがとう。4月から働ける~。大学院辞めっぴ)

以上のような流れで、翌4月から働く為のシューカツを12月頃から始め、スロースターターながらも、超短期戦で終えたった話を書いていこうと思います。

※表面的な話ばっか見えるように書こうと思うので何の役にも立たないように見えますが、本人は真面目です。
しかし、「たった2か月で内定!?"就職活動"を乗り切る為に外せない3つのポイントとは・・・!?」的な事を語るのはいつでも本当に不本意ですね。みんなシューカツなんてやめちゃえばいい。

大学院を辞めるよー!

世間1
じゃあ何で入ってん??
世間2
勿体ないッショ~。卒業したらえぇやんー。学生最高ゥゥー!うぇーい!

大学院(しかも文系)へ行くという選択

           (大学院に通う私。共同研究室にて。)

写真の通り、ガリ勉感を存分に醸し出していました。

さて時は遡り、学部3回生を終えようとしている頃、
周りに流されるように、就職活動を行っておりました。
ぶっちゃけ全然やる気無かったです。
最終面接まで行っても、「そんなに志望度高くないっす」と面接官にハキハキ伝え、華麗に落とされた事もありましたが、当時の純粋さ・素直さは未だ持ち合わせているつもりです。
3回生のわたし
(うへぇ。カイシャってのに入らなあかんのかよ・・・。周りの人すげぇキラキラしてるし何これ。)
そもそもなんですが、
遊びも勉強も自分の好きな事ばっかりやってきた学生が、
3回生の終盤から急に「ビジネス」の世界に興味を持ちだすって凄く不自然な事だと感じています。やったことも無いのにねぇ。
(お金を稼ぐ!という事にカタルシスを感じる性質を持ち合わせているのであれば話は別ですが・・・。)
他学部のゼミに入ったり、外国人留学生と法交渉の大会に出たりとまあまあアクティブな学生生活を送っていましたが、上記の疑問と「まだまだ学生やりきってないなー」と思った所が最終的に大学院進学を決めた理由となりました。
専攻は、今まで齧ってきた英語に関わる「言語学」という分野です。
大学院の入試はヌルすぎたので割愛。

休学をしよう!とりあえず働いてみよう!!

幸いにも院のメンバーには恵まれており、皆さん真面目でノリも良く遊びも勉強も超充実しておりました。今でも仲がいい。

とりあえずやりきって居なかった「勉強」に力を注ぎ、
まあまあな好成績(笑)にて殆ど単位を取り切り、残り修士論文+αのみといった形でM1を終えました。

*****************************
さて、ここで「大学院」という場所について僕の見解になるのですが...
あくまでも「研究」(今まで分からんかった物事を解明する!事)が活動の前提となっています。(受験するまでそんな事全く知らんかったのですが笑)

したらば、

大学院生 直前のわたし
(うおぉ!「研究」とは!? アカデミック感ハンパ無い!! すげぇ事できるんかいな!?!?)
と思い、ハイテンションで志望理由を持ちつつ入院(=大学院に入る事。造語。)し、勉強をガリガリ行い...いざ研究計画を提出!!

2012年半ばのわたし
せんせい! こんな○○な事を解明したいんで、××という手法で△△を研究したいっすー!!超エキサイティングっす!!!!
担当教授
.....無理やでこれ。普通に考えて。いつどうやってデータとってどうやって分析すんのこれ。
2012年半ばのわたし
(; ^ω^) !?!?
何これ。となりました。
僕が入った大学院は「独立研究科」("学部"が存在しない大学院。普通なら文学部→文学研究科となる。)であり、いわば2年間でイチから学ばなければならない大学院でした。
ただでさえ2年間しかない大学院生活。できる事なんて超限られている訳です。

2012年終盤のわたし
(うえぇ。どうすりゃいいんやー。てか、何の為に論文書くんやこれ...アカデミック感...)
完全に"卒業"する為に存在してしまう修士論文...これやったら学部の時と変わらんぞ、オイ。

身も心も寒くなっている時(冬なので)に将来について考える...
○教授?進学???
→上記の下りで、完全に無いな、となる。
○教師になろうか!
→周りの教師志望の友人に比べ、自分が科目教育というものに全然アツく取り組めない為却下。

という事は、
        就 職 活 動  again.

という選択になってしまう...。
とりあえず大学院を半分終えたけど、企業の人に認められる人物になっているのだろうか....。

その時ですね、幸いにも縁があり企業の採用支援を行うベンチャー企業でインターンシップを行っておりましてこれが思ったより面白かったのです。

2013年1月頃のわたし
(ここでちょっと頑張ったら、その先どうにかなりそうかも・・?大手企業の採用担当とのコネクションもできそうやし)
というわけで、
社会勉強目的で大学院を休学し、インターン先の企業で「社員コミット」という形での勤務をスタートしました。

人材業界で働いてみるよ!

2013年8月頃、働いているわたし
何と、発する言葉がない!!!
というぐらい大変でした。
「社員」になると課されている数値的な目標にコミットし、会社に貢献し続けなければいけない....という事を初めて知りました。
企業の新卒採用担当とのコネクション作り目的、しかも”社会勉強”ノリで選んだ事なので、初期のギャップは正直激しかったです。(まあ、自分が悪いのですが。笑)

理不尽に思う事も多少ありましたが(笑
ここでの経験があってこそ、今回の就職活動がスムーズにいったと言っても過言では無いような気はします。
特に、
○営業先が企業人事部の新卒採用担当 or 責任者だった事
→採用担当も「人間」であり、仕事上の悩み・課題を持っている事を知れた。人事部に"営業"しに行っていたので、就職活動中は「面接(笑)」というテンションでした。(調子にのると良く無い。)
しかし、同時期に受けていたアルバイトの面接に落ちてしまったという事実もある。

○就職活動生のキャリア形成イベントを行っていた
→いわゆる"シューカツ生"を俯瞰して見る事ができた。なぜ、学生は就職活動を始めるといわゆる「あんな感じ」になるのだろうか・・・。

○時間は超大切
→仕事をすると、1日でできる事がこんなにも少ないのか・・・。となりました。
何より...

あらゆる"ビジネスモデル"に興味を持つ事ができた事は後の就職活動をポジティブに進める理由になったのかもしれません。

リクルートスーツはいらなかったようです。片手間な就職活動スタート。

というわけで、
いざ働いてみると、僕の「修士号」という学位は社会にとって何の役にも立たんのだな・・・と思うようになりました。
仕事上、学歴とかマジで関係ない。マジで。なのに修士論文を書いて学位を取る為に年間百万円程の投資を行うのは、どうも腑に落ちないわけです。学費高過ぎでしょう。
2013年 11月末のわたし
(転々としたけど、就職やな。てか、次の四月から働くのに今から活動スタートするとかアリなんか・・?翌々年から働く人の為のシューカツはもう始まろうとしてるのに・・・)
神の声
今働いてる所はどうなんよ?最初はそこに就職しようとも思ってたんちゃうの??
2013年 11月末のわたし
(ぐぬぬ・・・)
最終的に「人材業界」にそこまで興味が沸きませんでした(笑)仕事は楽しかったけれども。

業界選びについて

じゃあ、どうしようか。
ここで、勤務先のパートナー企業の社長の言葉を思い出す。
社長
就活生のみんな!企業を選ぶ前に「どんな問題を解決したいか」という事を考えた方がいい!
これや!!
確かに、生きていてムカつく事・不満に思う事って結構ある。これらをどうにかする為に仕事をした方がいいのかもしれん!!

○学歴社会の事・・・
○(昔からやってきた)音楽で生活するのは難しいこの社会・・・
○アウトドアスポーツすんのに金かかるしむっちゃやりにくい何これ
○大学院って何なの・・・・!?
と、普段から思っているムカつく事とその理由、どうやってそれらを解決したいかを自分の中で洗い出しまくりました。その中で、自分の志望する業界をある程度絞りました。

働き方も考えてみる

基本わがまま、自己中なのでここにはこだわる。
2013年 11月末のわたし
(内勤しかないのに、スーツ着るんはあり得へん。私服がえぇぞ。)


2013年 11月末のわたし
(職種は・・・営業やなー。楽しいし。)
2013年 11月末のわたし
(従業員数は...多くても300人くらいかな。バリバリ色んなことやりたいし、それ以上の人数になると社内で名前覚えられへん人が出てくる。フレキシブルさが欠けそう。)

2013年 11月末のわたし
(飽き性やし、色んなことできる会社がいいなー。将来的には組織に所属しないで色々なプロジェクトに関わる生き方がいいしー)
といった具合で「業界×職種×会社規模」で○○ナビを使うと、
自分にとって濃度の高い企業が100社弱ほどに絞られてくるではありませんか!

その中でビビッと来た会社については

2013年12月中旬のわたし
すんません!!4月から働ける会社探してるんですが、採用とかしたはりますか!?!?
採用担当
!? 一応してますが・・・
2013年12月中旬のわたし
なるほど!ちなみに、退学して働くつもりなんですが、そんなんでも大丈夫ですか!?!?
採用担当
あ・・はい・・とりあえず履歴書送ってください。
といったようにひたすら電話しまくってました。
活動スタートをした段階で現状の仕事がド繁忙だったので、もともと多くは受けられない事はわかっていたのですが、
2013年12月中旬のわたし
(選考とは関係のない説明会だけで遠方まで出向くのは時間・金ともにもったいない。)
と考えていたため、
在宅ワークならぬ、
在宅シューカツをベースにスタート。
で、最終的に選考を受ける事になったのは2社のみです。

落ちたらどうしようか

院はやめるけど、来年また受けたらいいか~~。学歴関係無いって言ってる企業もチラホラあるしー。 以上。

既に、正規ルートから脱しようとしていたのでここら辺については良くも悪くも謎の余裕をかましておりました。
ただ、本気で行きたい会社が見つかったら、落ちても来年チャレンジしたる!!という気概はあっても良いと思います。同期と比べて就職が一年遅れるだけで、人生破たんしたりしませんから・・・。

リクルートスーツは着ない。断じて。

2014年1月上旬のわたし
(そもそも、私服OKな会社を受けるのに、リクルートスーツを着て行く必要があるのか・・・!?てか、このスーツ、誰の為・何の為に作られているのだろう)
選考を受ける企業から、服装に関する一切の指示が無かった為、
ジャケットスタイルの「中堅営業マン風スタイル(笑)」を貫く事にしました。こっちの方がお洒落だと思ったので。

結果からすると、内定も貰えましたし寧ろ服装については触れられすらしませんでした。誰も気にしないのであれば、コダわっていくのもアリじゃないのかな。

選考中の様子

在宅シューカツ的アプローチを繰り返していた為、
採用担当者との「個別」の関係があっさり作れていました。
面接についても、営業よりイージーなので特に動じる事もなく、
何故か社員さんとご飯を食べに行く事がベースになっていました。
おいしいお寿司が無料で食べれて、幸せ。

そんな自慢はどうでもよくて(笑

早期決着、しかも自分が気持ち良く働ける会社をピンポイントで狙わなければいけないため、
○会社が目指しているところ(規模感・社会的な影響を含め)
○社員がなぜその会社で働き続けているのか

といった2点は必ず聞いておきたいと思っていました。
僕は幸いにも50人以下ぐらいの規模の会社を狙っていた事もあり、
選考の過程で社長に出会える可能性がとても高く、組織TOPの声を直接聞けるのはとてもよかったです。話をしているうちに自然と共感が生まれたので、内定を頂けたのかもと思っています。

結局どれくらい片手間だったのか


     こんな具合でした。シューカツには全力の2%ぐらいを注いだ。

やたらめったら色々書いたけど、
これ以外にやってる事に対する力の入れ具合が圧倒的に強かったです。
だって2社しか受けていないですから。説明会なんかも行ってません。
逆に言えば、こんなんでもマジでどうにかなる、という事です。
月並みですが、大切な「学生生活という時間」を、100%楽しむ為に効率的な動きを取った方がいいなーと思います。
就職活動でそれを実現する為に、

○情報を見る前に、考えつくす
○他大多数と同じ動きを取らない
○企業との個人的な関係を早期に作る

の3点は意識してみると、エンターテイメント感溢れる就職活動を行えるような気がします。それでもしんどい!無理!!となれば、シューカツ辞めてやりたい事に熱中してみたらいいと思います。

結び&次回予告

■書いてみて

「何かの役に立ちたい!」
と就職活動の話を書いてみると、ただの勝ち組ストーリーにしか見えなくなってしまっているなーと思う次第です。恐縮。

そして「リクルートスーツはいらん!!」というタイトルですが、

リクルートスーツを着ていないというくだりは一瞬です。それほどまで、どうでもよかったという事なのです。寧ろ、就職活動を行うまでの話の方が自分にとっては大切なので、就職活動を行っている and これから行う皆さまにおかれましてはマジで毎日をエンジョイして欲しいなーと思っています。
今となってみれば、あっさりやったった☆みたいな書き方になりましたが
「やっと自分も社会に必要とされる人間になれそうだ・・・」と超安堵しています。3回生の時の自分とかマジで社会不適合者でした。今もか。
「大学院入る→休学→辞める」という判断をしてしまう人間なのです、私は。

■就職活動について
仕事をしてみると「ESの書き方!」「面接でのマナー!」という概念はあったのかどうかすらわからんレベルになります。(但し、人材業界・新卒採用領域で働くのであれば別です。笑) 今を生きろ!!!
というか、何でみなさまシュウカツ始めると、
「あんな感じ」になるのかな・・・。
大学のキャリアセンターとか、よくわからん就活コンサルが働きかけて、ああなっているのであれば残念だ。
■これから
といっても内定を取るのは、一つの通過点ですし、
こんなグダグダな経歴(大学院DROP OUT!!)でもいかに社会で活躍し、この生き様を世に発信しつつ、未来の若者たちに活力を与えるかが、以後のテーマになりそうなので、いつになるかわかりませんが(笑)4月以降も働きつつ面白いストーリーを残していければと思います。

※何を書いても賛否両論を生む、「就職活動」をテーマにした内容ですので、忌憚なきご意見をお聞かせ頂ければと思います。

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