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14/2/26

高校生が突然ヒッチハイクしだす話#2

Image by Olia Gozha

【前回までのあらすじ】

10歳になったころの僕の世界は

宇宙人が銀河の果てからやって来て

発展した兵器を用い

なめくじなどのあらゆるぬるぬるとした生き物が巨大化した

そしてたった3年で地球の人口を半分にまで減らした

僕は巨大なめくじが苦手とする伝説の塩を求めて東の大地を駆け巡るのであった。


嘘です。

こういうの一回やってみたかっただけです。

ごめんなさい。


では本編に入っていきます。

イケメソさんに草津SAまで送ってもらい

うはうはしながらヒッチハイクをしていると…



後ろから…



????「لا تذهب لركوب لنا」




「はい?(あっ、やべぇ…ぜってぇ殺される…)



振り返る僕…


まさかの老夫婦だった


老爺さん「なぎゅやぶぅまんまらもぉっっつてくけん?」


「あの〜…??(日本語?…)」


老爺さん「なごやほうめんならのっていんけん?」


「はい!」


まさかの老夫婦きたーwwwwww

てっきりヒッチハイクと言えば

若い人かトラックの運転手だと思ってました。

それにしても方言強すぎるwww



愛媛県今治市から愛知県岡崎市の息子さんのところまで行くとのこと

こんな深夜にご苦労様です。


この老夫婦とはとてもいろんなお話をさしてもらいました。


3.11の話

阪神淡路大震災の話

つい先日の大雪の話

今治の話(今治はタオルで有名)

お孫さんの話(お写真も見して頂きました(笑))

退職する前の話

お年寄りの方とお喋りするのは本当に自分の祖父母くらいなので新鮮でした。

初めは本当に何言っているのかほとんど聞き取れなかったけれど

人間慣れっていうのは凄いもので

すぐに聞き取れるようになりました。


約1時間くらい進んで


老爺さん「せっかく高速乗れたけん岡崎まで大きいSAないから養老で下ろしてもええか?」


「はい!」


この選択が後にこの旅最大級の苦しみを生むことなどもちろん僕は知るよしもなかった


養老SAにて


「ありがとうございました!


お世話になりました!」


老夫婦「気をつけんのやで」


ガチャ


ぶ、ぶーん


「あーあいってしまった…」


気づけばもう夜中の3時

流石にSAでも人がいなかったので

しばらくフードコートで寝ることにzzz


※睡眠は主にSAのフードコートとマクドで1時間ほど寝るの繰り返しでした。



4時に目覚める

テレビはソチ五輪のことをやっていたので

話のネタにと15分ほど見る。

そしてまだ人がほとんどいなかったので

再び眠る、

眠る

眠る

今はひたすら眠る…

そうだまだ今は眠る時…



そして5時に起きる

東の空は徐々に明るくなっており

少しずつ人数も増えていた

月は満月だった


「よし!進もう」


脳内でオレンジレンジのミチシルベを再生する(なんとなく)


ヒッチハイクを開始


結局「名古屋」まで行けてないので


とりあえず「名古屋」と書いた紙を持ってること30分…



おじさん「ボソ…ボソボソ…ボソボソボソ…」


「はい?」


おじさん小牧…でな…乗せ…れるよ(小声)」


「はい!ありがとうございます!(小牧が何処かわからんし、ほとんど聞き取れなかったけど乗せてもらえるならどこでもいいや)」


このおじさんは本当に小声で

ほとんど何を言っているのかわかりませんでした(笑)


小声な割りにラジオを流していたので

さらに聞き取れず適当に頷いていました(笑)


おじさん小牧まででいいか?(小声」


「はい!(まぁ適当に頷いておこう」



ラジオから流れる失恋ソング…

声と歌詞でback numberだとわかる。

そして適当に頷くこと10分…



ここで悲劇が起きる



おじさん「よし、高速降りるぞ」


「は、、、、はい!?!????!!

えーー、あっはい…」



今更NOとは言えなかった…


心の中では叫んでいた…


おいおい!小牧ってなんなんだよ?


マジかよ?小牧って出口のことかよ。


知るかよそんなこと!?


せ、せ、せっせっせっかく、イケメソさんが高速に乗せてくれたんだぞ


そ、そそそそそんな簡単に


高速降りたら、いいいけいイケメソさんにし、ししし失礼だろうが


イケメソさんに合わせる顔がねぇよ


おじさん…


お願いだから…


僕を高速から降ろさないでください…


ちゃんと話聞きますから…


お願いします…


もう、YESマンにならないから…


おじさんは何も悪くないから…


いやでもさ、まさか…


これだけ苦労して乗った高速がこんなに簡単に


下道に降ろされるわけないよね……?」





普通に高速降りましたwww


心の声はどんだけ近づいても聞こえません。


それは心の声だから。


うん、僕そんな図々しいことよく言わないよ。


うん。


僕が悪かったよ。


反省します。


でも進めた事には進めたんだ!


乗せて頂きありがとうございました。ぺこり


次こそはトラックの運転手さんに高速に乗せてもらうんだ


運転手さん

そのトラックにー

僕を乗っけてくれないか

いきーさーきーならー

どこーでーもいいー


それくらいの心構えじゃないとやってけないよね?


そうだよね…




なんやかんやの葛藤の後

無駄にポジティブになりました(笑)



小牧まで届けてくれてありがとうございました!

小牧の出口を出たすぐのコンビニに降ろしてもらいました。



コンビニにて


おじさん「英語だけは勉強しとけよ(小声」


「はい!家に帰ったら英語だけは勉強します(笑)」


よくわからなかったけどおじさんが英語だけは勉強したほうがいいって言うんだから


皆様も英語だけは勉強したほうがいいそうです。




がちゃ


ぶーぶーん



「はぁ…いっちゃったよ…」


小牧がどこだかイマイチわかってない僕は地図を見ると


名古屋まで13km…


時刻は6時30分…


「ちょっとヒッチハイクするの疲れたし

名古屋まで歩いてみるか」


※この選択がもうダメ 圧倒的にダメ


僕はここで名古屋まで歩いて行くことを決意…


よし…行くか…



【今回はここまでです】

ここまで読んでいただきありがとうございました!


次回はヒッチハイクをせずに歩き回ります(笑)

ヒッチハイクして東京に行くとは何だったのか…


お楽しみに!!

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