思いつきでフィリピン・カンボジアを回りサッカーボールを寄付してきたら死にかけた。①

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2012年11月、僕は空気を抜いたサッカーボールをバックパックにパンパンに詰め空港でのんきに浮かれていた。

今から結構エグいことが起こることも知らずに。笑


そもそもなぜこんなことを思いついたのかというと、ある本がきっかけで自分もボランティア活動のようなことがしてみたいと思った。かっこいいなとも思った。生きてきて今まで人のためにとか、そういうことからは無縁だったので自分がどのように感じるのか試してみたかった。


本当にただそれだけが理由だ。


サッカーボールを選んだのも理由は単純。昔からサッカーしかしてこなかった自分にはこれを使って現地の子らと交流することが一番良いのでは思ったからだ。



ということで、はじめの国フィリピンに着いた。

まず予約してあるホステルまでタクシーで行こう。

と、そこにおっさんが一人寄ってきてどこのホテルか聞いてくる。空港から出て一歩目でそれだからさすがに驚いた。。。

言ってもわからなかったので、普通のエアポートタクシーを捕まえていこうとしたがなかなかしつこい。笑

わかってはいたがここまでとは。。

ちなみに僕にとってこれが初めてのバックパッカー、初めての東南アジアだった。なるほどねっと自分で納得してエアポートタクシーに乗り込み予約していたホステルに向かった。


タクシーのおっちゃんは陽気でよく話しかけてきてくれた。さっきのことを言うとよくあることで絶対そういうタクシーには乗るなと。で、絶対料金メーター回させろと言って、自分はやってますよとばかりにメーターを指差した。


予約したホステルについたが、降りてビックリしたまさに風俗街のような場所だった。笑

まさにこの写真のように。笑



事前にフィリピン人の友達に場所のことを聞いていて、そんなに危なくない場所だよーって聞いてたが思いっきり風俗街の真ん中だった。笑


タクシーが去るとこんな感じの会話が始まる。


風俗嬢
ヘイ!ヘイ!オッパー!(韓国語でお兄ちゃん)
自分
俺韓国人じゃないよ。日本人だよ。
風俗嬢
一緒に遊ぼうよ〜。(片言の日本語)
自分
・・・・・
風俗嬢
○○ペソ!○○ペソ!
自分
俺そんなこと興味ないから他行ったら?じゃ!

上の会話がこれから毎日、ホステルから出るたびに繰り返される。笑

本当に毎日。

何度言っても韓国人と間違えられる。笑


そのホステルにはヨーロッパや北米の人が多くいた。アジア人は自分だけだったが居心地は意外に良かった。


次の日の朝から僕のミッションが始まった。

まずは、サッカーボールを受け取ってくれそうな場所を考えてピックアップする。他の国にはアポイントをとっていた学校などがあったが、フィリピンに関しては全く準備をしていなかった。

学校・孤児院・NPO団体を探すことから始めた。ネットで調べたり、ホステルのスタッフに聞いたり。もちろん初めての土地なので観光も忘れずにした。

それと、カナダに留学していた時の先生とも会う約束をしていた。偶然同じタイミングで、フィリピンのマニラにいるという奇跡で僕はすごく興奮していたし、数年ぶりの再会なので楽しみだった。


そんな僕のやる気で満ちあふれた気持ちと、ワクワクしている気持ちに穴を開けるようなことが起こるとは想像もつかなかった。




その日、僕は近くの観光地に行こうと朝から出かけた。

僕はこの旅で常に小さいバックパックを持って出かけた。中にはサッカーボール一・二個、空気入れ、パスポートとそのコピー(なんかあったらコピーを使っていた)、iPhone、クレジットカード、それと少しの現金。が、その日はなぜか現金を多く持っていた。なぜだかはよく覚えていない。


目的の観光地に向かっている時、一人のおばさんが声をかけてきた。

身なりもちゃんとしていて学校の先生だと言っていた。観光地まで案内してあげると言われたので、たわいもない話やサッカーボールを配って回っていることなどの話をしながら目的地まで話ながら一緒に向かった。途中でおばさんの友達(仲間)が合流したりで4人ぐらいで目的地に着いた。おばさんとその仲間たちはすごく丁寧に観光地を案内してくれたし、暑いからと気遣って水を買ってくれたりもしてくれてなんていい人たちなんだと。僕が初めてバックパッカーをしているというと盗まれないように前で持てとまでアドバイスをくれた。(後にすごい裏技で僕は物を取られることになるのだけど。笑 しかも今アドバイスをしてくれている人達に。笑)


そんな感じで観光が終わり、昼ご飯を食べにいくことになった。そこでおばさん達とはさよならする予定だったが、近くに有名なレストランがあるということで連れて行ってもらうことに。しかも気前よくおごってくれた。その時点で僕は完全に彼ら信用しきってしまった。なんて馬鹿だったんだろうか。。。笑


そして、車で少し離れたところに竹のオルガンがある大きな教会があるから行こうと言われた。単純に見たいと思ったし、知らない土地なので案内してくれる人がいることにラッキーと感じてしまい行くことにした。


少し経つとバンが来て、これに乗ってと言われ乗ることにした。中に既に何人かいたので結局8人ぐらいに囲まれる形で僕は座っていた。今思うとスッゲー危険な状態だな。笑


こんな感じとまではいかないが、状況的には間違っていない。笑




これから決定的な瞬間が訪れる。

差し出されたビールとおつまみのような物を口にして数秒すると・・・・・・・。





はい、そこから記憶がございません。




たぶんビールとその変な食べ物に睡眠薬が入っていたのでしょう。さすがにビール1瓶でいっちゃうほどお酒弱くないです。



その後2回だけ目を覚ましました。


1回目

そーっと目が覚めると、海岸沿いを車が走っているところでした。どこだろーなーと思っていたら、今度はビールとお菓子を口の中に無理矢理。笑

それでまたコトン。。。。。



2回目

バンから引きずり出されタクシーに乗せられているところでした。

なんで?なんで?みたいな感じでタクシーの中。

でまたスッと記憶が消える。。。




で、気づいたら泊まっているホステルの前。

フラフラのままフロントを通り自分のベッドへ。


そして次の日の朝を迎えることになります。




意外と目覚めはよく清々しい感じ。起きてぼーっとしてたら。

急に昨日のことが頭に蘇り、思わず

え?!



と大声をだした。



ドミトリーだったので他の人に聞こえただろう。ごめんなさい。笑




そこから荷物を確認。バックパックあった!中身は・・・・・

意外と何も取られていない感じでホッと。

が、

いつもより多く持ってた現金が頭をよぎり財布(というかなんかの袋に入れていた)をチェック。。。。


うん。

やられてました。

確か$1,000ぐらい。

日本円で10万円ぐらい。


パスポートもクレジットカードも無事だったのが不思議です。


一応体もチェック。変なことされていないか。。。。。。

体は傷一つない感じ。よかった。よかった。




という感じで現金10万円取られてしまい気分は最悪でした。


でもよく考えると殺されなくてよかったなと。

命あってよかったなと。

自分でも思いましたし、みんなから言われました。



とりあえず日本大使館に行ったが閉まっていた。隣に日本人のビザのサポート(詳しくは覚えていない)をしているような所があると聞きとりあえず行ってみた。


普通の民家じゃん。。。いかにも怪しい感じだった。


そこに日本人の方がいたので話してみると、その人の銀行口座に日本からお金を送ってもいいと。

さすがに日本人だが危険な香りがした。

とりあえず一晩考えると言い去った。


それから次の日考えがまとまらないままそこへ。

そこにいるフィリピン人と日本人とは話をしていくうちに打ち解けていった。でも、前回のことがあるので僕もかなり警戒していた。

さすがに現金なしには旅は続けられない。でも、ATMなんて怖くて使う気になれない。

そこで、この人に賭けてみることにした。これでだめならそういう運命だったんだと。






よく考えれば、銀行に行って送金の相談とかすれば良かったのだが、当時だいぶテンパってて思いつかなかったのだろう。


口座を聞いて親に送ってもらうことにした。


それから約束のお金を受け取る日、僕はそこへホステルから歩いて向かったのだが。。。


つづく。



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