現実に居場所を無くしてネットに逃げたけどネットにも居場所が無くなって現実に戻ってきたら、逃げる前より現実がすごく生きやすく感じた話。part.3

前話: 現実に居場所を無くしてネットに逃げたけどネットにも居場所が無くなって現実に戻ってきたら、逃げる前より現実がすごく生きやすく感じた話。part.2

性格の変化(マイナス)

僕はmixiに世界とのつながり全てを依存していました。ゆえに起こった性格の変化、それは嫌われるのを極端に恐れるようになっていたこと。mixiに居場所を求めている、mixiにしか居場所がないと思っていた自分にとって一度出来た「つながり」を切られるのはとても怖いことでした。だから、僕は次第にここでも「仮面」を被るようになっていました。相手の感情を考え過ぎて、踏み込まないようになって行きました。踏み込み過ぎて嫌われて関係を切られるのが怖い、顔色を窺いながら言葉を選んでコミュニケーションをとる日々でした。すると、思うんです。


「ここでやってることって嘘なんじゃないか?こんな関係に意味はあるのか?」

SNSは、コミュニケーションをとっている相手の通っている学校、住んでいるところ、顔、声、本当の性別すら知らないオンライン上だけの関係。mixiでは文字だけのメッセージがコミュニケーションの手段と書きましたが、少なくとも当時のmixiには今でいうLINEの「既読」表示の様な物はなかったので、自分が送ったメッセージに返信がない場合に、無視されているのか、単に時間がなくて返って来ないのかも分かりませんでした。だから、返ってこない=嫌われた、じゃあ、次に行こうと考えるようになりました。「広く浅く」と言えば聞こえはいいですが、そこにも最早、本音を出せる「友達」はいなくなりました。そして、ふと考えたとき、彼らにとっては僕だけ違うのだと感じました。彼らはmixiでクラスメイトや知り合いとつながっていて、その中に「僕」がぽつんとくっ付いている状態、「知らない他人」なのです。それに気付いた時、僕はネットに、というかSNSに冷めてきて、だんだんとここでも孤独を感じるようになり、ネットの世界から離れ始め、ついには居場所を求めるために一度逃げたリアルにまた戻ってきました。


すると、世界の見え方が変わっていました。(続く)

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