海外あちこち記 その6 確認あるいはチエックは大切

 1、台湾で(中国本土も同じですが)お客さんの招宴を受けた翌日は、必ずこちらが同じメンバーを招待して宴会をします。紹興酒で乾杯、乾杯の連続でそれほど酒に強くないホスト役の上司も勘定の時はフラフラです。しかし驚いたのは、このぐでんぐでんに酔った課長がたくさんオーダーした料理の勘定書の長い長い明細書を一品一品身体をゆらゆらさせながらチエックしていきます。そしてレジのおばさんにこれは頼んでないと何品か消していきます。大声でもめながらもおばさんがボーイに確認して消して再集計しました。 お客さんが紹介してくれた一流の店なので、ひやひやして そばについていました。 後で「いつもこうやらんといかんのですか?」と聞くと、「外国はこれが 当たり前、この後に来る日本人がなめられて迷惑するから必ずやってください」 と言われました。いやあホンとになかなか慣れませんでした、普通の日本人のボクにとっては。 

2、ニューデリーのホテルの両替窓口で円をルピーに換えました。その場で数えるともらったルピーが掲示されているレートで計算した金額と違いました。計算が違うというと、平然と机の下から差額相当分を出して来ました。素早くしかも顔色一つ変えずに。 翌日、日本の農協VIPの使節団が同じホテルに泊り,同じ窓口でたくさんの人が 両替し誰もチエックしなかったため、その場は誤魔化され後で気がつき ホテルの責任者ともめていました。しかしチエックしない方が悪いという考えにはなかなか慣れませんね。

3、パリの銀行でフランに両替しました。窓口の女性はキュートなパリジェンヌです。やはり渡された金が数えると足らず、文句を言うと机の下からこれまた素早く平然と出してきました。手品みたいに数枚抜くようです。ぼんぼん顔のボクだからなのか、覚束ない英語のせいなのか、日本人はお札をその場で数えないと知られているのか・・ しかし上司の台湾でのOJTのおかげで一度も実害にはあいませんでした。 

 ボクが子どものころ住んでいた町に、時々外国の貨物船がつき、外国人船員が食料品を買いに近所の店に来ていました。そこの店主は船員相手には2、3倍ふっかけて売ると評判で、皆の噂になっていました。人間の持つ「せこさや狡さ」は11面観音の一面ですが、いずこも変わりませんね。





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