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14/5/18

ドアパンチの修理代を全額支払って貰えなかったので少額訴訟してみた(18)

Image by Olia Gozha

今回の件を振り返って。


今回の少額訴訟については、和解という形で全て終了となりました。目指していた形とは少し違った結果でしたが結果については色んな意味で満足しています。何と言っても相手側より謝罪の言葉が聞けたことについては期待もしていなかっただけに「これだけでも色々とやった甲斐があった」と思うことが出来ました。


ただ「訴訟を起こす前に何とかできなかったのか?」という思いは残りました。その辺りを踏まえて最後に反省点を挙げていきたいと思います。


【事故当日】

・警察に連絡すべきだった

事故が起きたら規模の大小に関わらず、警察に連絡して事故証明が取れるようにする。やはりコレは大前提です。今回は炎天下で小さい子供が居ることや、相手側から簡単ではあるものの覚書を受け取ってることから「まあ大丈夫だろう」と考えてしまったのが間違いでした。


・保険会社に連絡すべきだった

その場で保険会社に連絡していれば、警察を呼ぶべきと言った適切なアドバイスを受けられていたと思います。きちんと事故証明を取って、保険会社同士の遣り取りになっていれば、ここまでもめずに済んだと思います。


・ディーラーに連絡すべきだった

保険会社に連絡をしていれば不要ですが、ディーラーに連絡をしていればやはり適切なアドバイスが得られたと思います。


【修理関連】

・相手側との連絡

今回はディーラーに任せてしまったが、例えば見積金額を相手に先に伝えるなど細かい連絡を入れるべきだった。見積金額を相手に伝えて、支払いが問題ないかを先に確認していれば今回の事態は避けれたような気がします。


・ディーラーとの連絡

相手側からの支払いに関する詳細や、請求書や領収書といった書面のコピーを貰う等、関係するものは自分で内容を確認すべきだった。もっとも、訴訟を起こすつもりがないとこのへんは難しいとは思うので、今後の勉強点と言ったところ。ディーラーとの遣り取りでは、メールが残っていた点は良かったです。電話の遣り取りではこの辺りを証拠として残すのは難しいと思います。


【少額訴訟】

・何かと大変

書面とかの準備は大変でしたが、一人で何とかなるレベルでした。ただ、シロウトが頑張れば比較的簡単に訴訟が起こせるということは、ある日突然自分が被告の立場に立たされたりもするのかと考えると、結構怖い制度のような気はしました。


・実は弱点もある

実は、少額訴訟を起こされても完全に無視されると殆ど何も出来ません。審理に欠席した場合は原告の要求が通常そのまま認められますが、それだけです。今回のケースでは「被告が原告に2万円弱の修理費と訴訟費用数千円を支払え」という判決文が貰えます。但し、その判決の効力を発揮するには自分で相手側に請求をする必要があります。その請求も無視されたら強制執行の手続きに進みますが、そのためには相手側の銀行口座を調べたりする必要もあり、数万円から場合によっては十万円以上の費用が掛かる場合もあります。つまり、2万円弱の請求のために強制執行までやると確実に赤字になってしまうのです。私はその覚悟で臨んでいましたが普通の人ならそこまでしないでしょうから、そのあたりを分かってる人は完全に無視を決め込むのでは無いかと思います。そういう意味では、少額訴訟の制度の在り方が正しいのか?という疑問も湧いてきます。


【任意保険の見直し】

・弁護士費用特約

これは、ディーラーのアドバイスですが今回のような「任意保険を使わない」ケースでも相手側との遣り取りに弁護士を無償で頼める特約があるのです。保険会社にもよると思いますが、それほど金額的には高くありません(千円前後?)。今後はこの特約をつけて契約しようと思っています。


何にせよ、一年弱にもある一連の騒動が終了しました。先日裁判所から和解調書と未使用の切手の返還がされました。私からも相手側に和解金の領収書を送付したので、これで本当に全てが終了となります。自分の記憶の整理も兼ねて書いて見ましたが、予想以上のボリュームとなりました。拙い文章に最後までお付き合い頂いた皆様に感謝しつつ、「少額訴訟してみた」を終了させて頂きます。ありがとうございました。



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