【第4話】一人の理学療法士が85歳のおばぁちゃんと蝶ネクタイブランドを設立するお話。
1年で辞めるつもりだった仕事を続ける決意。
そもそも堀山は理学療法士を続ける気がなかった。
今はもう理学療法士をはじめて8年目に突入しているが、それはあくまで結果論である。
学生時代には、アフロでカフェをするという構想を突拍子もなく考え、実習直後に母親が心配して神戸まで飛んできたことがあったほどだ。高島という友人に構想を話し本気で説教されたこともあった。
※実習・・・理学療法士の資格をとるうえで欠かせない実習。養成校により様々であるが、病院等の施設で何ヶ月もの実習をかならずクリアしなければならない。そして一般的には、実習が終えると国家試験対策、就職試験と理学療法士まっしぐらなのだ。そんなときにアフロでカフェである。でも当時、反対せずに応援してくれた母親には感謝である。
就職直前までその考えは変わらず、就職したら1年で辞めるつもりだった。
当時興味のあった中枢神経系(いわゆる脳卒中など)に対するリハビリを1年間で極めて、そのあとは、営業職にでもなりたいな、と考えていた、というか決意していた。
だからこそ、彼女(現・妻)の家に原付で向かう途中に、上記文章を叫んでいたりした。
なぜ辞めたかったか。
当時のことはあまり鮮明ではないが、おそらく堀山のアイデンティティーが生かしきれないと考えたのだろう。自分で言うのは恥ずかしいが堀山のアイデンティティー=笑いと自負している。
このアイデンティティーが生まれたきっかけは第5話で話すとしよう。
この笑いというアイデンティティーが理学療法士で生かせるとは思えなかった。
正確に言うと、それが報酬に反映されるとどうしても思えなかった。
師匠との運命の出会い
そんな気持ち(極めるつもりだったのでやる気はあった、誤解しないで欲しい)で就職した堀山であったが、その気持ちを180度変えられる師匠との出会いがあった。
個人情報となるため、ここでは一旦師匠の名前を草刈正雄(仮名)とさせて頂く。
この師匠、実は最初の印象は、絡みにくい人だな、、変な人だ、、という感じであった。
最初の絡みはこうだった。
草刈の画像にギャル男を選択したからこそなんとなくしっくりきてしまっているが、草刈の見た目は普通だ。その草刈がこんな会話をするもんだから、本当に意味が分からず、避けたい人の烙印が押されたほどだった。
ちなみにのちにこの堀山のバイブスの意味を自分で理解することができた。このバイブスは7話くらいで触れるとしよう。
しかし、その後、草刈の臨床を見学し、状況は一変するのであった。
続く
タイトルが気になって読んでくれた方には申し訳ない。お気づきの方もいるかもしれないがこのSTORY、もはや私の仕事を振り返る場になってきている。ブランドのブの字も蝶ネクタイの蝶の字も出てこない。ブランドの結果がどーしても気になる、そんな早合点な方には公式サイトをご覧いただきたい。(tsutau 公式サイト http://cocohale2012.wix.com/tsutau)
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