MacBook Airが愛媛県警察を「ちょっとだけ」動かした話。
こうして3ヶ月に及ぶ長い闘いは、雨漏り→返金という形で幕を閉じたのでした。。。
その後、39000円に、迷惑料2000円が乗っかり、41000円になって返ってきました。
言いたい事すべて言ってください。それを聞いて今後、2度と同じように他人様に迷惑をかけないように生きていきます。
本当に申し訳ありませんでした。
さて、なんて返信したものか。。。
罵詈雑言をぶちまけてもいいけど、それは後味の悪い話にしかならんし。。。
「そうだ、とりあえずの決着を警察に報告しなくては!」
そうして、以前取り合ってくれた方に電話でご報告。。。。
「・・・そうですか、無事お金は返ってきているみたいで、とりあえず安心しました。
川口さんね、こちらの方でOさんについて少しだけ調べましたけどね、可能な限りの情報をお伝えさせてもらうと、子供の入院と無職であることは事実のようでね。それと詳しくは話せないけど、そのメールにあるように、亡くなられた旦那さんの関係でいろいろあったようですね。
川口さんのお怒りはごもっともだけどね、返金もされていますので、ここは特に荒立てることはしないようにしませんか?」
ということでした。
僕は、「おっしゃる通りですね。これ以上責め立てる理由もありませんので。ご協力ありがとうございました。」と言って電話を切りました。
何回も身勝手な都合で期限を延ばされ、
こちらが振り込んだお金も勝手に使われ、
それでも信じて待った結果、まさかの故障。。。
途中、何度も訴えてやろうと思いましたが、
この時点で僕は、Oさんに対する怒りというよりは、
本当に同情してしまったのです。
Oさんというより、Oさんの子どもにです。
子どもには何の罪もない。ここで無理をさせても子どもが苦しむだけ。
彼女にこれを機に改心してもらい、こどもの為に尽くしてもらうことが一番なのかな、と思いました。
そんな風に考えて次のようなメールを送ることにしました。
最後にどんなメールを返信しようか、少し悩んでおりました。いろいろ考えた結果、Oさんには次のことをお伝えしたいと思います。
(中略)
貴方に言われたことを、今後、一生懸命自分に言い聞かせながら、常に反省し正直に向き合いながら生活していきます。
Oさんのお子さんのことを考えたからです。
胆道閉鎖症というのはなかなか大変な病気だと聞いています。そのお子さんを守れるのは、今のところ話を聞く限りOさんしかいません。
僕は、まだOさんを許したわけではありませんが、そこを問い詰めて苦しめて、そのお子さんにまで悪影響が出るのは僕の本望ではありません。
こどもには何の罪もないですからね。
そのお子さんを守って行くために、いま僕がOさんに伝えられることは何かと考えた末、あの内容を書きました。
ここ数日のOさんからのメールを拝見していて、「何か変わったんだろうな」と感じるものがあります。
きっとその小さな変化が、2年後・3年後に大きな変化になると思います。
いまは辛いでしょうけど諦めずに、やり抜いてみてください。死にさえしなければなんだってできます。
私なりにお金の都合をと色々な事をしましたが結局、どうにもならず…無力さと社会人としての信用の無さを痛感しました。
子供の事を本当に心から考えて頂けて幸せに思います。
できることはすべてやった。。。
結局MacBook Airは手に入らなかったけど、
どっかの顔もわからない、一組の不幸な親子の人生を、ちょっとでも変えることができたなら
この三ヶ月は無駄じゃなかったと思います。
今回、お世話になった愛媛県の警察の方、本当にありがとうございました。
真摯に対応してくださったこと感謝いたします。
そして、このなが~~~~~~~~~~~~いストーリーを呼んでくれた皆様
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
このストーリーを通して僕がお伝えしたかったことは3つです。
1、ヒトは変わらない。信じて信じて信じ切って、結果裏切られたとしても、自分次第でその過程を正解にすることができる。唯一ヒトを変えられることがあるとすれば、自分が変わった時だけ。
2、この体験を3ヶ月を無駄にしたという体験と捉えることもできたし、3ヶ月をかけて人生にとって意味のある経験を無料で体験できた捉えることもできた。物事は捉えようによって、いくらでもその意味を変えることができる。
3、最後に、Macbook air 13インチ、誰か安く売って下さい(泣)
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