Startup Weekend残り10時間、ターゲットを人から牛丼に変える。「牛丼に光を!」

前話: 【Startup Weekend】54時間のスタートアップ体験イベントで牛丼について語った話

僕らのチームが作ったサービス

3日目の朝、チームリーダーの

「牛丼にスポットを当ててみない?」

の一言から始まりました。

今までは「一人でご飯を食べている時にみんなが感じる不満」を軸で考えていましたが、

ひとりのご飯に不満を感じていないというのが、調査で分かりました。

(そもそも、ひとりご飯が寂しいと感じている人はご飯を食べていないときも寂しいのです。)

でも、、牛丼だったらどうだろう・・?



恐らく、牛丼を食べながら「あぁ寂しいなぁ。」と感じる人は少ないはずです。

でも、牛丼食べてるときって、特に何も感じてないですよね。腹満たすだけですよね。

なんてさびしい!

ただお腹を満たすためだけに使われている牛丼、そんな牛丼がかわいそう。

みんな、牛丼を食べている時に「不満」は感じていないものの、腹を満たすだけで

「心の満足感」を感じている人も少ないはず。

もっと楽しく牛丼を食べてもらえれば、牛丼も報われるし、

もっと食事が楽しくなる。

そんな考えの元、僕らのチームの朝が始まりました。

(その時、ちょうど本田がブラジルでゴールを決めていました。)


一難去ってまた一難

牛丼にスポットをあてよう!と決めたはいいものの、

「どんなサービスだったら牛丼ライフがもっと楽しめるか?」

で結局発表二時間前まで揉めにモメました。

結局みんなこのサービス使ってくれるの?
本当に課題解決するの?


発表の時間が迫っている中、サービスの詳細が決まらないまま

デザイン担当にデザインを作ってもらうという、綱渡り状態。

・同じ時間に日本のどこかで牛丼を食べている人とコミュニケーションが取れるサービス

・自分の牛丼歴史をライフログとして残せるサービス

・牛丼の早食いを日本全国で競争できるサービス

・日本のどこかで牛丼が消費されることに、牛がどんどん死んでいく(天国に向かう)ギミック

・牛丼を食べるごとに、自分の牛牧場が豪華になっていくゲーム

・クーポンや新メニューの情報が提供できるサービス  などなど。


あーでもない。こーでもない。と、結局発表2時間前までどのサービスを軸で行くかが決まらず、

見切りでデザインを作ってもらう。

今振り返れば、恐怖です。


最後はチーム全員「えいやっ!」の精神で、

「自分の牛丼記録がわかる」

「牛丼好き仲間に会える」

を軸に決め、発表の準備に取り掛かりました。

完成、そして発表

実際に作ったサービスの紹介ページはこちらです。

http://gyudon-now.strikingly.com/

(事前登録のボタンがありますが、開発予定はありません・・。ごめんなさい。)

チームのみんな
(誰か作ってくれる人いないかなぁ・・)

作るものが決まったら、短い時間でも徹底的に準備する。

それが僕らチームの良かったところの1つだったなぁと感じます。

他のチームより圧倒的に「準備時間」が短かったにもかかわらず

発表の5分前までデザインの細かい所を修正して、クオリティを上げたり、

プレゼン資料の見せ方を変えたりと、1分1秒を無駄にすることなく、発表まで

準備を重ねました。

手前味噌ではありますが、

他のチームと比較して、準備する時間が短かったにもかかわらず

それを感じさせないクオリティの発表、プロトタイプが出来たと思います。


http://youtu.be/8TmDMqziGkU?t=39m24s

実際のプレゼンテーションの様子です。(Youtubeが途中から始まります)

優勝は出来ませんでしたが、発表後チーム全員で

「いい発表が出来たね」と讃え合えました。

また、発表後の審査員コメントでも

赤羽さん
牛丼が食べたくなりました。

と言ってもらえたり、

もっと「とがったサービスにした方が面白い!」とのフィードバックをもらえたりと

学べることが大きかったです。


反省と振り返り"No Talk, All Action!"

とは言え、悔いはあります。

結局、牛丼なうに「みんなが抱えている課題」を解決できるパワーがあるのか

発表前に色んな人に聞くことは出来ませんでした。

もうちょっと議論の量を少なくして、顧客に聞く時間を増やせば良かったのかなぁとも思います。


No Talk, All Action

StartupWeekendの行動指標です。

わしゃわしゃ議論するのではなく、まずやっちゃえよ!ってことだと

勝手に解釈しています。

牛丼なうを作って感じた事ですが、

議論をしているだけでは、イメージが湧きずらく「本当に使ってくれるの?」

という自問から抜け出せません。

とにかくデザインだけガンガン作っちゃう⇒いろんな人に聞く⇒ダメならまたつくる

とAction最優先で行っていれば、

また違う道が開けていたかもしれません。

これは、実際にスタートアップで起業する時も必要なんだなぁと感じています。


Startup Weekendの魅力

自分の中で「こんなサービス作りたいなぁ」とぼやっと考えがある人、

StartupWeekendの力を借りて、作っちゃえばいいと思います。

実際にStartupWeekendでプレゼンしたビジネスが

しっかりとサービスとして世の中に浸透した例もあります。


優秀なエンジニアやデザイナーが参加しているため、

たった54時間で、あなたのアイデアが形になる可能性が有ります。

(ただ、徹底的にダメだしされるかもしれませんが、それもいい経験として)

アイデアが無い人でも、

「誰かのアイデアをみんなで形にする」経験ってわくわくしますよ。


No Talk, All Action

まずは動いてみては如何でしょう?



P.S.

チームご飯トーク改め、牛丼なうチームの皆様

とても楽しかったし、このチームで良かったと思います。有難うございました。

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