男が女として生活していくまで物語

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いまでは「女性に見られるのが当然、その上で更に女性らしくしなきゃ」

っていう現在(いま)に変わった。


メイクもただ塗ればいいワケじゃないし、

服装だって、ただドレス着ればいいワケじゃない。


椅子に座る姿勢・・・背すじを伸ばして、背もたれに背中はつけない。

足は開かない、ひざを揃える。


立っている時の姿勢・・・猫背はダメ、しゃきっと立つ


踊る時の手の形・・・指は揃えつつ、少し開く、

男っぽく見えないように角度を付ける、股の開き方、手の伸ばし方、

肩は下げて手をのばす・・・などなど



立つ姿勢、座る姿勢、普段の動きから、しゃべり方、言葉使いに至るまで

トコトン注意されていった




「そんなんじゃ男にしか見えないわよ!」




身体をイジっていても、女性的な身体になっても

仕草が男っぽくては男にしか見えない。 身長も高いし、骨格も男なんだから。


それを女性に見せようと思うなら、トコトン気を遣っていかなきゃ。



こう聞くと面倒だと思うかもしれないが、

わたしは「お、オラすっげぇワクワクすんぞっ!」状態だった。



恐らく、面倒というよりも1つ1つ覚えていくことが楽しいと感じていたから、

ツライとか、面倒っていう印象がなかったのかもしれない。




それまではスカートなんて「女性が着るもの」であって、

「私みたいな未熟者が履いていいものじゃない!」と、

ビビって履いたこともなかったんだぜ、わたし。



でも、仕事を通してドレスやスカートも履くようになってからは

外を歩いている時に見知らぬ男性にナンパもされちゃったりして、

余計に嬉しくなっていた。



ビビっていた女装、女性の服で外出することも、やればやるほど女性として

みんなに認められるようになるし、女扱いもされるようになる。



それまでは「女の子っぽい顔立ちですね」くらいにしか言われなかったのが、

今では普通に女性扱いされる。


女っぽい顔立ちというか・・・女性だからね。 当たり前でしょ

と、思われているのかもしれないな。




「これが女で生きるということか・・・」









【お陰さまで図々しくなりました。】

この文章を書いている2014年現在、私はYouTubeやブログ、メルマガで

女体化情報を発信するようになりました。


私のような半端者が情報発信なんて・・・・と過去の私なら思うかもしれないが、

今の私はむしろ図々しく上から目線で女体化情報を発信中だ。


なんでこんなになっちゃったのか?




ニューハーフクラブで鍛えられたかもしれない。




トランス(女体化)初期は「女に見えたらいいなぁ」と思っていたのに、

今ではニューハーフということを知って、男扱いしようとする輩に

「女扱いしろよ!」と冗談半分に突っ込める程になった。




…いや、冗談ではなく本気でそう思っている部分もある。


キンタマ取って、胸も入れてるし、普通の男と違うだろ!

てか、女だろ!


と、説教するくらいの勢いである。





こんなに図々しくなったのは私にとって「女性であること」

「女性として生活すること」が当然になったからだと思う。


当然のように女性として生活しているのに、その中で男性扱いされるようなことがあると、

ムカッとなるのだろう。


実に図々しいけど、これくらい堂々としてないとニューハーフやMTFが女性として生きるにはまだまだ難しい社会が日本なのかもしれない。



とにかく、これから女体化を進めるMTFには、

この「堂々とする」ってことをぜひとも伝えたいと思っている。



悲しいけど、日本にはニューハーフ、性同一性障害者に対する偏見や

差別はあるし、昔ほどでないが変態扱いする人だって多いのだ。


そんな社会でMTFが女性として生きていくためには、堂々とすること、

胸を張って、自信持って生きることが重要なのだ。

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