道路に座って見えた世界

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ジョギングの途中で、ふと道路の真ん中に座ってみた。

深夜の川を渡る道には、車もほとんど通らない。


信号の反復をぼんやり見つめていると、

心地よさと懐かしさが浮かんでくる。

昔、もっと大きい町に住んでいた頃。

ふと思い立って、コンビニの脇に座ってみた。

コンビニの脇で地べたに座って、

はしゃいでいる学生を世間が白い目で見始めていた頃。

その頃は、今よりも教育に関心があったから、

論より証拠で、私も座ってみた。

いや、私も座ってみたかったのだった。


コンビニの強い電灯を背に受けて、

普段の視界にない世界をぼんやり見ながら、

おにぎりを食べていると、

何だか安心した気持ちになれた。

ふうん、こうやって10代は別の世界にいるのか。

もぐもぐ。

10代はよく疲れたと騒いで、どこにでも座ると

世間は批判していたけど、

正直、私は今よりも10代の方が疲れていた。

弱かったし、なれていなかった。

信号は、時間と方向を定める世間的な機械だけど、

深夜になれば、ただの単調なネオンだ。

車も見向きもしない。

そういう風景をみると、やはり安心する。

明日は、また世間並みに生きていこうかと思う。


正しさとは、正しいのだけど、ただのネオンだ。

だから、その中で、正しさを笑い、正しさと生きる。

まっすぐじゃない生き方だ。

根がそうなのだから、しょうがない。

昔は、都会にはタダで座るところがないと思ってたけど、

私に必要なのは、ベンチじゃなかったんだな。

読んでよかった
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Miyoshi Hirofumi

長い私のひとり旅がとりあえず終わったので旅の文章をここでは書きます。

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