道路に座って見えた世界

このエントリーをはてなブックマークに追加


ジョギングの途中で、ふと道路の真ん中に座ってみた。

深夜の川を渡る道には、車もほとんど通らない。


信号の反復をぼんやり見つめていると、

心地よさと懐かしさが浮かんでくる。

昔、もっと大きい町に住んでいた頃。

ふと思い立って、コンビニの脇に座ってみた。

コンビニの脇で地べたに座って、

はしゃいでいる学生を世間が白い目で見始めていた頃。

その頃は、今よりも教育に関心があったから、

論より証拠で、私も座ってみた。

いや、私も座ってみたかったのだった。


コンビニの強い電灯を背に受けて、

普段の視界にない世界をぼんやり見ながら、

おにぎりを食べていると、

何だか安心した気持ちになれた。

ふうん、こうやって10代は別の世界にいるのか。

もぐもぐ。

10代はよく疲れたと騒いで、どこにでも座ると

世間は批判していたけど、

正直、私は今よりも10代の方が疲れていた。

弱かったし、なれていなかった。

信号は、時間と方向を定める世間的な機械だけど、

深夜になれば、ただの単調なネオンだ。

車も見向きもしない。

そういう風景をみると、やはり安心する。

明日は、また世間並みに生きていこうかと思う。


正しさとは、正しいのだけど、ただのネオンだ。

だから、その中で、正しさを笑い、正しさと生きる。

まっすぐじゃない生き方だ。

根がそうなのだから、しょうがない。

昔は、都会にはタダで座るところがないと思ってたけど、

私に必要なのは、ベンチじゃなかったんだな。

読んでよかった
このエントリーをはてなブックマークに追加
このストーリーをブログ等で紹介する

Miyoshi Hirofumi

長い私のひとり旅がとりあえず終わったので旅の文章をここでは書きます。

Miyoshi Hirofumiさんが次に書こうと思っていること

|

最近「読んでよかった」がついたストーリー

高校中退して絶望していた少年が、ハワイ大学、自転車日本一周、英検1級取得、アメリカ放浪を経て伝えたい、生きるという話

自分を大切に扱うと起こる人生の変化について

人生最後の日に笑ったおばあちゃんの話

ある小さな女の子の生きた姿

一番死にたくなる日、9月1日ー子どもたちに逃げ道を

TOEIC, IELTS満点でも意味がない!オックスフォード大学で通用しなかったゆとり世代の日本の英語教育!

【おっぱいセクハラ記】欲情の視線に耐える女の日々は、胸が膨らむ時期から始まる⑴

ボクと彼女と就職活動

ラブレターを代筆する日々を過ごす「僕」と、依頼をするどこかの「誰か」の話。

【色覚異常の話】周りの人達には、どうやら虹が虹色に見えるらしい。

聴覚障害の両親から学んだこと

インド滞在時に「詐欺被害に気をつけろ」との記述を読み、敢えて実際に試してみたら、素晴らしいドラマが展開された話 ~話せばわかる~

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ3(本編)

一度社会のレールからダイブしてフリーターになった僕が、大手広告会社に内定を貰えた理由。 (後編)

一度社会のレールからダイブしてフリーターになった僕が、大手広告会社に内定を貰えた理由。 (前篇)

Miyoshi Hirofumi

長い私のひとり旅がとりあえず終わったので旅の文章をここでは書きます。

Miyoshi Hirofumi

長い私のひとり旅がとりあえず終わったので旅の文章をここでは書きます。

Miyoshiさんの他のストーリー

  • 大学3年生の男が、小学4年生の男の子から教わったこと

  • Miyoshiさんの読んでよかったストーリー

  • ネットを居場所として生きる子供達 -ネットで生きた私から-