趣味で食べていかれるのか?

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僕は来年50歳になるが、就職したことがない。

もともと、家業があるわけでもないし、資産家でもない。

アルバイトもほとんどやったことがない。

でも、結婚しているし、子どもは2人、大学生と高校生。

マイカーを持っているし、小さなマンションの部屋も持っている。


就職もせず、じゃあ、何をしていたのか?

1:20代前半は、塾講師をやって、ちょっとお金を貯めた。

と言っても、カメラ一式を買う程度。

2:そこで、プロカメラマンの手伝いをしたり、写真館でバイトしたり。

3:童話の公募にも出した。これが佳作に。

4:そこで一気に出版界へ(ただ、友人を頼って行ってみただけ)


そう、4の友人のツテで小学館の女性セブンに出入りするようになったんですね。

(え? 友達にそんな優秀な人が居ない? ネットの時代です、探せば居ます!

いずれにせよ、文章もカメラも素人からのスタート。

現場でいろいろ怒られ、収入がほとんど無い状態もあり。


それでも、

「その人の良さそうな笑顔がね」

と言われて、学生バイトのような小さな仕事もやって。

人脈だけがどんどん増えて(=これもポイント)


【趣味でギャラをもらいはじめたぞ!】

当時、まだまだパソコン通信な時代でもあって、パスカル短編文学新人賞ってのがあって、その第2回に応募、これも最終選考にまで残って、筒井康隆先生にいろいろアドバイスもらったり。


そこでソフトバンクの編集者と知り合って、パソコン雑誌を書き始めた(=わらしべ長者1)

趣味で本格的なプロになったのは、ここからです。

パソコンが元々の趣味だったので、「趣味を趣味として書く」と人気が出てきて、一時期は連載が1月に14本もあって。


そこでSo-netが立ち上がって、So-netの記事を14連載全部に書いたら、So-netに褒められて、

「うちで童話のコンテンツやりませんか?」

と誘ってもらえて、WEBアニメーションを40本も作って(わらしべ長者2)

でも、これもど素人。

例えば、岸田今日子さんのナレーションを録るというので、初めてスタジオなるものへ行ってみたら、

「ディレクターさん、こちらへ?」

「????」

仕方ないから、ディレクター椅子に座ったけど、何もできず。

岸田さんに説教されて、あ、そういうことか、と分かって、翌日は柳生博さん、これはうまくディレクターできた。


【趣味が仕事になるポイントはここ】

さてはて、何が言いたいのか?

女性セブンは写真が趣味で、それを活かして仕事にしたかっただけ。

当時、自分の学歴や経歴なんて、人に言ったことがない。だって、写真に関係ないから。

やり始めると、ボロがたくさん出て、最初は仕事にならない。

でも、場数でなんとなく仕事は覚える。でも、本当のプロにはなれなかった(挫折1)

ところが、芸歴の長いパソコンでは、人気爆発!

つまり、同じ趣味でもお金になる場合、ならない場合があるんですな(=ここポイント)


ということで、生きて行かれる趣味を分析しなくちゃね。


このときに僕が持っている武器は、

1:塾講師の技術(8年間やっていた)

2:写真の知識(技術じゃない)

3:パソコン(中学生からの趣味。マシン語も分かる=ここがポイント

4:文章が書けた(塾講師の経験と大学のゼミで鍛えられた)

5:小説・童話が何となく書けた(実は数学の証明問題の形式で文字を並べただけ)

6:上記、なぜ佳作や最終選考に残るのか。これも塾講師の技術。人がものを理解する順番を知っているので、その順番で(数学的に)書いたら、中身が相手に確実に伝わる。それだけ。

(逆に言うと、小説家志望なのに、自分の言いたいことを伝える技術がない人が多すぎる。だから、小説好きでもない僕が入選しちゃう)

7:なぜ、スタジオ2日目でちゃんとディレクターが出来たのか。これも塾講師の技。人に何をさせるか明確になれば、授業と同じ。


さて、こんな風に書くと、ほとんどの人が特別な才能や能力があったからできた、と思うはず。

ええ、そうでしょう、そう思っちゃう人は、趣味で生きては駄目です

でも、思っちゃっているだけですよ。

ポイントは、趣味と技を自覚すること


当時の僕の趣味は「写真」「パソコン」の2つです。

そこに「塾講師」「文章を書く」の2つの技がありました。


この2つずつがポイント。逃げ道があるのです。

女性セブンじゃ、写真は失格。仕方ないのでパソコンへシフト。これが重要!

でも、実は女性セブンやポストで、文章が売れはじめていたんだけどね。

つまり、1つの趣味で押し切るのは、なかなか難しい。別の趣味も重要なんですね。


さて、So-netの仕事を引き受けた最大のポイントは、「写真」+「パソコン」=WEBアニメーションという図式がぼくの頭の中に描けたからです。そう、写真のリベンジ!

そこで、写真に、「塾講師」と「文章を書く」という技をミックスします。それがWEBアニメーションだったんですね。


技は実務に裏付けされています。

これがないと、趣味で生きることはできない。

つまり、学生からいきなり趣味で食う、これは難しいと思う。

でも、若い内は、そんなにお金がかからないから、耐えられると思う。

サラリーマンはどうか? 実務家なら、その技と趣味をミックスすることを考えれば、なんとかなる。


さて、サラリーマンの皆さんが趣味で生きるにはどうしたらいいのか?

それは次回へ!


読んでよかった
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お読みいただき、嬉しゅうございます。
次はサラリーマン編、精神的ハードルがポイントです。乞うご期待!

「自分の言いたいことを伝える技術」これ猛烈に大事なスキルだと、僕も思います。
特に今のインターネットという文字媒体の世界では、「書ける」というのは強いですね。

宇野さん、どうも!
そうですね、書けることは、非常に強い武器だと思います。
僕が書けだしの頃は、雑誌に載ってはじめてどう書けば良かったと反省をしたものです。つまり、炎上、が雑誌でもあったんですね。
でも、今は、自分の言葉で発信できるので、自分を鍛えることは比較的楽だと思います。
必要なのは、やる気、かもしれません。

渡辺 健一

作家・声優・演出家 日本児童文芸家協会会員 和文化実践人(着物・端唄・三味線・江戸釣り・江戸仕草) 第3種放射線取扱主任者 Kindleで出版を開始しました。 【著書一覧コーナー】 http://www.amazon.co.jp/lm/R2AETJGA8O13PI 買って、☆の評価をお願いします!

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渡辺 健一

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