工場の話だとばかり思っていた「ザ・ゴール」の TOC(制約理論)を肉体への投資に置き換えて 運動は自宅で1日12分間だけなのにもかかわらず 49日間で体脂肪を◯◯kg減らした話
22.9kg→15.5kg 気づいたら体脂肪が減っていた
49日間、7週間で体脂肪が7.4kg減。
体脂肪率で見ると、27.1%→20.3%
もしかしたらこの結果だけをみたら、何かのダイエットをしたのだとあなたは思うかもしれない。
私自身も、この数年間、増え続ける体重、体脂肪をなんとかしようと、いろいろなダイエット法を見つけ出しては、そのうちのいくつかを自分でも試して、持続的な効果を実感するまえに辞めてきた。
つまり、ダイエットに関してのさまざまな新しいセオリーが毎日、何かしら目に飛び込んでくるので、誰かが痩せたと聞いたら新しいダイエット法なのだと思うのも無理もない。このレポートをごらんのあなたも、効き目のあるダイエット法のひとつとして気になって読み始めたのかもしれない。
けれど実際は、仕事の生産量を上げることを目的にしたら、結果的に体脂肪がものすごく減っていた。
正確には痩せたのではなく、より健康的になった、と言ったほうがふさわしい。
事実この間は、室内でできる1日12分間の軽い運動以外は階段の昇り降りもしていないし、買い物もインターネットで済ませてまともに歩きすらしていない。食べたいときは、ラーメンも焼き肉も食べた。
けど体脂肪が減って、痩せていた。
なぜ、そんなことができたかというと、わたしが天才的に方法をひらめいたからでもなければ、
どこかの医学博士にこっそりと秘密を伝授されたからでもない。単に視点を変えて考えてみたのだ。
健康に対する世間の常識や、思い込みをいったん保留して、健康の本質とは何かをシンプルに考えてみる。その結果わかったことは、いままで健康のためと思ってやっていたほとんどのことがムダで単なる気休めどころか、仕事や大切な人間関係、生きがいへの集中力も奪っていたという事実だった。
意志が弱かったのではなく、集中力へのダメージが原因
もし、痩せることが目的だったらここまで続かなかっただろうと思うし、49日間でいちど振り返ってレポートはしてみるが、そもそも今回わかったことは死ぬまで一生続けようと思ってやっている。はじめてみると継続すること自体が本当に心地よく感じるくらいいろいろな面で負担が少なく、シンプルだ。だから恐らく多くの人にとって盲点を突くようで意外に感じるかもしれないけれど、継続しやすいという意味では健康への効果は実感できる方法なのではないかと思う。
一般的に健康に関しては、重要性をわかってはいても、行動につなげるのは難しいと言われている。
そしてこの「わかってはいても」というのは何も健康においてだけでなく、人間関係、将来設計、経営判断まで、いきることに関わる全ての領域において重要なテーマでもある。
このレポートは、忙しすぎて健康がおざなりになっている人、健康に関するセオリーが多すぎて何を信じればよいか混乱している人にとってわたしの体験談がサポートになればと思って書くことにした。
考えるプロセスにおいては、世界的ベストセラー「ザ・ゴール」で産業界に大きな影響を与えた
イスラエルの物理学者、エリヤフ・ゴールドラット博士が提唱したTOC(制約理論)を使った。このレポートによって、いまだに工場の話だと思い込んでその価値を見過ごしている人の多い、TOC(制約理論)に人びとの関心が向かうことも期待している。
といっても、TOC(制約理論)で、やることはシンプルだ。
全体に最も影響が大きい急所となるポイント、たったひとつのことだけに集中した結果、仕事で過去最高の生産性を上げて、なおかつ自然に体脂肪を適正値まで減らすたった一つの焦点とはなにか?
それを見つけるために、TOC(制約理論)の思考プロセスを使ってみただけなのだから。
もう少しTOCの思考プロセスが、あなたにも関係があることが実感できるように、言い換えてみる。
ダイエットに取り組んで、挫折してしまう人が多いのは、意志が弱いからではなくて
仕事や人間関係、趣味や生きがいなど重要なことがいろいろありすぎて集中力が定まらないのが原因としたらどう思うだろう?
その集中力へのダメージを解消する科学的なTOC(制約理論)の知識体系が、実は数学や物理学の公式と同じように、無料で提供されているとしたらどう思うだろう?
(教育産業や自己啓発業界にとっては脅威の競合相手なので、もし知らなかったとしても無理もない)
TOC(制約理論)の思考プロセスでは「人は善良である」という前提で考える。なので、なにかの問題が起きたり目標が達成されなかったとしても「やる気が無いからだ」とか、「才能がないからだ」とか、「意識が低いからだ」とかいった、人を責めるロジックは存在しない。もし人が善良ではないと見えたならば、何かしら見落としている前提を発見すればよいのだと考える。
多くの現代人が健康を失っているのも、何もその人達が悪いからではなくて、シンプルに何かの前提を見落としているからだと私は考えて、その前提を発見しようとしてみたのだ。
当然、体脂肪が増え続けていた私もまったく悪くないはずなので(笑)、それなのに何だ!このお腹のお肉はおかしいぞと。
では最初に少し、TOCの思考プロセスについて、初めての人にもわかるように簡単に整理してみる。
●全体最適のTOC(制約理論)とは?
TOC(制約理論)とは、端的にいうと、
「どれだけ見落とし無く全体に配慮しながら、
本当に集中すべきたったひとつのポイントを見つけるか?」
という全体最適の思考体系だ。
全体の制約となっている1つの条件を見つける理論、略して制約理論(theory of constraints)。
たとえ問題が山積みであちこちで火を噴いている状態だったとしても、
TOC(制約理論)では、根っこにある原因はたったひとつだと考えて、それを発見する。
そして、最も効果が出るひとつのポイントに集中できるようになると実際に業績が劇的に改善する。
「ザ・ゴール」が出版されたのは1984年だが
全体主義の強い日本がこの思考体系を手にすると世界が大変なことになると
2001年まで17年間も、日本語にだけは翻訳が禁止されていた程なのだ。
その後、日本経済が停滞して、鳴り物入りで翻訳されて日本でもベストセラーにはなったけれど、
TOC(制約理論)が工場の話だと思われてしまって、ほとんど真価が伝わっていないのが残念だ。
実際は、TOC(制約理論)は「ザ・ゴール」の後も進化し続けて、
工場(製造)だけでなく、卸売、小売、プロジェクト管理、会計、教育や心理学など
さまざまな分野に適用されてソリューションが開発され、劇的な成果をいくつも挙げている。
にもかかわらず、日本に最初に紹介されたのが工場での事例だったので、TOC(制約理論)自体の印象もそこで止まってしまっているのだ。
見落とし無く全体に配慮したうえで、
本当に集中すべきたったひとつのポイントを見つけることができれば
驚くほどの成果を挙げることになる。
このことは、TOC(制約理論)を実践するエリヤフ・ゴールドラット博士のコンサルティングのレポートをたった10ページだけでも読めば、すぐに納得できるはずなので、いずれあなたにも触れてみて欲しいと思っている。(参考になるレポートの参照先は別途記載)
閑話休題。「気づいたら体脂肪が減っていた」という話に戻そう。
「健康」と「仕事」さらには「充実感」なども分けて考えずに、見落とし無く全体に配慮したうえで、
本当に集中すべきたったひとつのポイントを見つけることができれば、結果は変わるはず。
そう信じて12月7日に身体測定をして仮説検証をスタート。16日目からは12分間の運動もスタート。30日目からは、よもや自分に縁があると想像もしてなかったハーブティーを楽しむようになっていた。
これらのアクション事項を列挙して示しても、他の人が同じ結果を出せるわけがないということをあなたはもう、お察しになっているかも知れない。つまり集中力が定まらないのが原因で体脂肪が増えているのに、ここからさらに情報を増やしても、集中力は発散するだけだからだ。
だから、TOC(制約理論)で、集中力を取り戻す。健康、仕事、充実感に影響がある最重要の1つを見つけることが最優先なのだ。
最重要事項 ≠ 優先順位付け
ここでもしかしたら、つぎのような勘違いをする人もいるかもしれない。
「ああ、優先事項ね。大事だね。優先順位付けは本当に大事だよ」
「これと決めたら、まわりが見えないくらい集中することで結果が出るよね」
あなたも同じような勘違いをしていないだろうか?
これは、TOC(制約理論)で考えた時、不十分かつ不適切な誤りだと言わざるを得ない。
TOC(制約理論)では優先事項ではなく、最重要事項を発見する。
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