脱サラをして30歳で製造業からゲーム業界に進んだ話〜転機・2−2〜

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何もしないことは損をする




 バッサリと言われてショックを受けたが、逆にコレ以上落ちることはないと僕は開き直った。

(ダメなら、ダメなりに今日、ここに来てえるものを多く探そう)

 人がいれかわりプレゼンするときも、妙に固まることなくある意味で自然体に動けるようになっていた。

否定されたことで、無理に背伸びしていたことから吹っ切れたのである。


 就職活動中ではあったものの、就職することばかりに目が行き過ぎて相手に対して自分の魅力を伝えきれていなかったのだと、今振り返れば思える。

 自然体で話せるようになってからは、作ったアナログゲームのいいところ悪いところをメンターの方から意見を頂けた。

 また、年齢を気遣ってくれたメンターに小さなスマホアプリを作って独立することを薦めていただくこともできた。


自分を飾らずに、媚びることなく表現することで相手にも好印象を与えることができる


 そんな重大なことにこのイベントは気づかせてくれたのである。

 アプリを作って独立したメンターの話はスマホアプリ市場の広さとハードルの低さを聞き、僕の中の選択肢に『アプリ開発』というものが増えた。


自分
どこかに就職できるのが一番だけれども、どこにも採用されない場合もある
自分
そうなった時の保険にもアプリ開発はひとつの手段じゃないだろうか?


 このイベント自体でどこかに採用されたり、候補が増えるといったことはなかったものの、それ以外の選択肢や考え方を増やすことができた。

 

 もし、参加していなかったのなら、貴重な出会いやアドバイスを逃していたと思う。

 参加しなかった事によるリスクは、参加して失敗したことよりも大きかったように思える日であり、

 アプリ開発への挑戦のキッカケになった。


……続く


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