【中篇】「人のせい」にばかりしてたダメ社長が、「一生食べていける仕事」がダメになって、「一生食べていける生き方」を身につけた話。
このストーリーは、
【前篇】「人のせい」にばかりしてたダメ社長が、「一生食べていける仕事」がダメになって、「一生食べていける生き方」を身につけた話。
の続きになります。
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うちの会社で売ってあげるよ。
毎月最低でも100万は保証できるよ。
その言葉をもらった僕は
大きな期待を胸に抱いて・・・
2か月間の時間をシステムの開発に費やしました。
そして、ようやく完成したその日に連絡しました。
確認して頂きたいので、お打合せお願いできますか??
すると、返ってきた答えは、我を失う言葉でした。
ごめんね。
わかりました・・・。
しばらく悲しみも、苦しみもありませんでした。
ただただ、状況が理解できませんでした・・・。
今までも散々「なかったこと」にされてきました。
だけど、この話はそれまでとは違いました。
費やした時間も
期待の度合いも
とんでもないくらい大きかった。
だから、信じられなかったし、気持ちも整理できませんでした。
これまでの2か月間が、何もなかったことになる。
作業にひたすら費やした時間も・・・
あの希望に満ちた時間も・・・
スタッフと話した将来への希望も・・・
幸せに溢れた気持ちも・・・
全てがなかったことになる。
正直、その社長を恨みました。スタッフに愚痴も言いました。
「自分の都合ばかり考えて、こっちのことは何も考えてない。
この2か月間、システムだけをやってたから集客ができてない。売り上げが立たない。
損害賠償問題だよ。」
だけど、その言葉には力がありませんでした。
「システムだけをやってたから集客ができてない?売り上げが立たない?」
本当にそうなのか?
「もし、最初からあの話がなかったら、僕らはもっと良い現在をつくれていたか?」
と自分に問いかけたら、答えは「NO」だったから・・・。
自分で、自分を幸せにできない状況が最初からあった。
だから、人に頼った。そして、浮かれてた。
立ち向かうこともせずに・・・
状況を変えようともせずに・・・
人に依存して、人のせいにして・・・
それが裏切られたら、自分の不幸を全部その人のせいにする。
そんな人間になってしまっていることに、ようやく気付くことができました。
それから、僕らは変わろうとしました。
まず、考えたのが
「なぜ、こんなに売れないのか?」
すぐキャンセルされたり、約束を守られないのはなぜなのか?
それを考えた時に、重大なことに気付きました。
今まで、そのことについて真剣に考えたことがなかったこと。
そして、改善しようともしてなかったこと。
とにかく「人のせい」にばかりしてたことに・・・。
興味を持ってくれない人のせい。
キャンセルした人のせい。
約束を守らない人のせい・・・。
一生懸命やってきたつもりでした。
だけど、本当は・・・
「結果が出ない行動」を、何も考えずにやり続けてただけ。
そして、「どんな結果」を出すために
「どんな行動」をすべきかを初めて考えました。
僕らが、求めてもらえなかったのは・・・
価値がわかってもらえていないから。
そう思ってもらえていたら、
絶対に今までみたいなことは起こらなかった。
すぐキャンセルされたり、約束を守られないことも起こらなかった。
だから、「助けてもらおう」という視点を捨てました。
決して、その言葉を言わないと決めました。
その言葉は、誰のためにもならないことに気付けたから。
「そんなに言うなら、買ってあげるよ」
そんな人をお客さんにしても・・・
「本当は必要としてない人」をお客さんにしても・・・
「本当はいらない人」をお客さんにしても・・・
貢献できる可能性は少ない。
その人は、
僕らのことを必要としてない。
僕らによって良くなることも信じられてない。
だったら、何をどう提供しても
受け取ってもらえない。行動してもらえない。
だから、
「貢献できることを伝えること」に全力を注ぐことを決めました。
貢献できることを伝えるためには・・・
「今までと同じ伝え」方ではだめだと思いました。
交流会に行って、
名刺交換して・・・
簡単に仕事の説明をする。
今の自分は、そんな簡単な伝え方で伝えることができない。
という結論を出しました。
ちょうどその頃、ブログの存在を知りました。
ブログで集客している人たちの存在を知りました。
ブログや、ホームページだったら
ゆっくり伝えることができる。
じっくり伝えることができる。
そう感じた僕は、必死で書き続けました。
毎日毎日、必死で書き続けました。
だけど、なかなか仕事にはつながらなくて・・・
だけど、「もう、これしかない!」って思って必死で書き続けました。
もう、逃げることはしない。
もう、2度とあんな思いはしたくない。
何を書けば良いか?
どういう書き方をすれば良いか?
必死で学んで、必死で改善し続けました。
それから、数か月後のある日・・・
電話が鳴りました。
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