流産、胞状奇胎、そして再び妊娠す #6

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皆さん、続きを聞きたいと言って下さって有り難うございます。

胞状奇胎の手術は稽留流産の手術と同じです。ただ中に組織が残らない様にするため、何度か同じ手術をしないといけません。私は二回でした。一度手術をし、一週間後にもう一回だったかな。何度やっても嫌なのは変わりませんが、流石に以前の稽留流産と合わせて3回目の時はなんだか面倒くさい気分になりました。実際大変なのは先生であって、私はただ眠っているだけなんですけどね;


手術後は体力の回復につとめ、一週間後には普通に動ける様になっていました。以前の稽留流産と違うのは必ず体温を測らないといけない事です。これは順調にHCGが下がっているかの目安になるようで、順調に下がっていないと侵入奇胎等(胞状奇胎妊娠のうち、10-20%は侵入奇胎を発症し、1-2%は悪性の絨毛癌へと移行すると言われる)の恐れがあります。更に一ヶ月に一度、採血をしてHCGの数値を見ます。手術は1月の末と二月の初めにして、生理は二月半ばちょっと過ぎあたりに来て、有り難い事にHCGも2月、3月と順調に下がって行きました。それで後もう少しという所で反比例のグラフの様に下がりが悪くなりましたが、問題はないだろうという事で、とりあえず以前に先生が言ってくれた様に不妊の検査をしてみる事になりました。


先生の方針では、不妊の原因は男性・女性どちらにもありえるが、男性の方に問題がある場合なかなか難しいので、保険のきく範囲内で女性側だけを調べてみないか?との事でした。私たちの場合、妊娠はしていますし、この場合で男性側に問題があると面倒な事っぽいです。男性側にある場合、どの道、成功するまでの運だめしみたいな感じになるので、手だてが無い分(もしかしたらお金をかければあるのかもしれませんが)悲しい事を知るだけ無駄だから、保険がきくもので、こちらがとる手段のあるものを調べてみませんか?と、そんな感じだったと思います。私たちはお金がある訳ではないので;;;それをお願いしました。


そういうわけで、私は保険のきく血液検査を受ける事となりました。確か約5000円位だったと思います。これは私に原因があるとしたらこの辺りだろうという目星も含めての血液検査項目だったと思うので、全ての人がこのお値段かはわかりません。でも、総合病院だからか?全体的に思ったより安く大変助かりました。


さてさて、HCGの採血とこの検査の採血でたっぷり血をとられ…検査を聞きに行きますと…先生曰く「ん〜。。。ちょこちょこと引っかかってるねえ、、、」でした!なんと原因が見つかったのです!!!曰く、気になる程の数値ではないけど、ここを弄ればもっと良くなる可能性があると。。。さて、その原因とはプロラクチンの値が少し高いのと、血液が凝固しやすい(だったかな?)体質かもしれないとの事です。血液凝固の方はもう一回細密な検査をしてみないと判断できないので、保険がきくようになる来月にもう一度してみましょうという話になり、とりあえずプロラクチンの治療に取りかかる事へ…プロラクチンというのは脳下垂体から出されてるホルモンで、高い原因はストレスか胃薬を飲んでいるか、脳下垂体に腫瘍があるか…等等でした。おいおい、また腫瘍の可能性の問題かよ〜〜〜「原因が分からない方が大変だから、手立てがみつかるのはいい事だよ」と先生は仰って、私は次回、脳下垂体がおかしな事になっていないか人生初のMRIを撮る事に…。そして、プロラクチンを下げるテルロンという薬を処方されたのでした。このテルロンがまたまた大変な薬でした;;;


#7へ続きます

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