3 キャ、キャンパス・ナビゲーション?! 

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二人の我が子は10年生(日本の高校1年生)になると、幼稚園から
通しで11年間通学したBritishSchoolから ポルトガルの私立高校へと
転校していた。        

British School
11年間は授業は全て英語であった。それが、突然.

高校科目の全てがポルトガル語に なったのだ。多くの人は,「生まれが
ポルトガルだし、周囲もポルトガル語だし,問題はないでしょう」と思うのだが、
実はそれは大きな間違いなのです。生活語ができるというのと、高校レベル
の授業、教科書を理解するというのは別問題。        

ところで、ポルトガルでは、9年生(日本の中3)の時点で大学進学コースを
既に決めなければならない。

理系、文系のどちらかを選択するだが、途中でコース変更ができるとは言え、
その場合は、 10年生(高1)からもう一度やり直しです。こんなに早く将来を
決めることになるなんて!と 日本育ちのわたしははブツブツ言いながら、結局
万が一の時のことを考えて娘は理系のクラスを 選択した。
これはもう、わたしの能力では太刀打ちできず、これまでの学習の手伝いを諦める
ことになった。         

小学校からの9年間は、週一度、土曜日の国語数学の補習校に加えて子供達には
「海外子女教育財団」の 日本の教育カリキュラムに合わせた4教科の通信教育を受け
させて来たのだが、この通信教育は親の説明のサポートなくしてこなせない。
そんな訳で彼らと共にわたしも一緒に勉強させてもらったと9年間でもあった。        

これまでは、親子で一つテーブルでああだらこうだら言いながら、ワイワイいっしょに
勉強してきたのがすっかりできなくなり、
つまんない・・・とは、親のわたしの言で、子供達は
口うるさい親と机を並べないで
 済むのだから、さぞかしホッとしたことであろう。

さて、「ギョッ!」の娘の補習校中学卒業式以来、日本から彼女宛に分厚い郵便物が入る
ようになった。ある日娘が学校に 行ってる間に、部屋の掃除がてら机の上に目をやって、
ぬぬ?と思った母のわたし、 Campus Navigation」なる雑誌が飛び込んできたのである。
サブタイトルには「大学・短大・専門学校の必見最新情報」とあるではないか。         

金欠病の親の思惑も構わず、日本からドンドン届けられてくる案内の郵便物。  

そして、ついにある日、見てしまった「Music &Entertainment」なるOSM (大阪スクール
オブミュージック専門学校)の案内雑誌。中を開いて見ると、なんと、東京の私立大学
より高い受講料ではないか!ま、待っておくれよ、娘!ないんだってば、うちには肝心のお金が。

どうやら、彼女は日本の大学受験、はたまた音楽学校を念頭に置いてるようであった。         
 トホホホホ・・・^^;

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4 日本の高校体験入学

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