FBIのはなし

前話: お父さんがFBIだった友達
高校の時は、FBI局員と付き合っていた。

中高一貫校だった高校にそのまま進学したあと、
一瞬だけ付き合った人がいた。
かなりミステリアスな雰囲気を持った人で、当時、パソコン通信の時代だったが、
パソコンにも詳しくて、そして、謎だった。

みんなと一緒に行動をしていると、突然家と全然違う場所で「じゃあ…」といなくなる、家と反対方向に帰るなどふつうで、なんでか、とみんなが聞いたところ、

「アナリスト」だと答えていた。
「穴リスト?!!」とびっくりして、親にも聞いたが、よくわからなかった。

その人が言うには、「誰かがベンツで迎えに来て、どっかに連れて行かれて、パズルとか問題とかされて、その合間に本当の作業をバレないようにする」とのことだった。

へええ! すごい!!

と思ったけど、1か月でフられた。

その後、風の噂で「アナリストではなく、実はFBIだった」と聞いた。
私はFBIと付き合っていたのか…!

と、感動は、さすがに中学のときに、一回経験があるので、しなかった。

その後、「パソコンが得意だというわりには、家にパソコンがない」などと、友人たちからいろいろ指摘されて、結局、彼は「壮大な作り話をして、それに合わせてウソの行動をしていた」ということになった(本当かどうかはわからない)

いまでも、「はじめて付き合った人はFBI」という話は、夫の物笑いのネタになっている。

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