吃音の私が自分を認めてあげたら人生が変わった話 1

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著者: 春田 淳


「吃音」の自分はどうしても許せなかった。


・・・


吃音なんかのせいで就職ができないなんて認めない!

なんでどもるんだ!

なんで俺だけみんなと違うんだろう。。。

と、30社目くらいの就職面接で東京に行った帰りの新幹線でぽろぽろ涙を流して泣いた。


どもっていつも笑われるくせにプライドばかり高い私は、

もう精神的にボロボロだったのだろう。

情けない自分が悔しくて悔しくてたまらなかった。






そんな頃だ。

ネットで「営業カレッジ」に出会ったのは。


・・・


(株)JAICという会社の就職活動生に向けた就職支援セミナー、

「営業カレッジ」

私は見ていないが2009年にガイアの夜明けで紹介されていたらしい。

その説明会を東京でやるみたいだったので、

すぐに申し込みをした。

「厳しそう」、「大変そう」とかいった感情は沸かず、

本能的に「必要」だと判断した。


東京での説明会とアドバイザーさんとの懇談で受講を決めた。


そして、私の人生のターニングポイントと言うべき東京での2週間が幕を開けたのだ。



・・・





「営業カレッジ」初日。

東京都神保町のとあるビルの一室。

割と広いイメージのその部屋に白い長机と椅子が並べてある。

今思えばいかにもセミナールームって感じだ。

私の同期になる仲間、30人ほどだろうか、みんな優秀そうな人たちばかりだ。

私はどんな授業が始まるのか胸がドキドキして仕方がなかった。


そして、講師と思われるすらっとした男性が勢いよく入って来た。

T講師だ。

彼の授業によって受けた私の人生への影響は計り知れない。

彼は勢いよく部屋に入って私たちの前に立つなり、

ものすごい大声で


「おはようございます!!!!!」


と言った。

とにかくものすごい大声だった。

いや、大きいだけではない。

それは当時私に圧倒的に欠けていた、

「ものすごく大きな自信」

今思えばあれを「覇気」と言うのかな。

ものすごい「覇気」をT講師から感じた。


その瞬間、現場の空気が決まった。


とてつもない緊張感と

自分たちの置かれている状況、危機感を

その場にいた30人誰もが感じたはずだ。



・・・




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