「神」と思っていたレベルに、自分が達したとき・・・(1)

「神」と思っていたレベルに、自分が達したとき・・・

 小学校の頃は、勉強ができる子にあまり興味はなかった。むしろ、足が速いとか、絵がうまい方がチヤホヤされた。中学校でも、1年、2年くらいまでは野球やサッカーがうまい子が女子にモテた。

 ところが、中学3年生になると事情が変わる。「受験」があるからだ。勉強ができるヤツはエリート校とよばれる高校へ行くが、勉強ができないとクズ扱いされかねない底辺校に放り込まれる。

 これでは、マズイ。それで、誰だって一度はエリート校への入学を夢みる。

 

四日市高校は発表が早いので本年度の合格者数。その他は、昨年度の合格者数。

合格者数     四日市高校 桑名高校 川越高校 生徒数  合格率

1, 光陵中学校      16        49         3        180      38%

2, 陵成中学校     17       42         7        200      33%

3,員弁中学校       1       15       7   80     29%
4,東員第二中学校    1          19         9    110       26%

5,藤原中学校      2        10        3          60      25%

6,北勢中学校      5       17        6        120       23%

7,東員第一中学校    2       19      5        120      22%

8,大安中学校     4       8             140      14%

 

ここ三重県北部では、通える高校は、上から四日市高校、桑名高校、川越高校の3つが進学校と呼ばれている。それ以下は、就職組と進学組が混在しているので、偏差値ランキングも極端に落ちる。それで、地元の中学生は上記の3校のどこかに合格したがる。

 

  私の塾に通ってもらっている公立中学校の生徒は、上記の8つの中学校に通う子が多い。公立中学校だから、選抜を行わずに学区の生徒を全て受け入れる。1番、2番は「桑名市」にあり、それ以下は「いなべ市」「員弁郡」にある。

 

光陵中学校や陵成中学校のある地区は、名古屋に勤務する保護者の方が多いので、意識は大都市圏と変わらない。そんな地区で、ゴリゴリの左翼教育をしたら、反発がすごいからできない。

 

  田舎では「クラブは強制」で、お互いに監視し合っているような息苦しさがある。身体が弱くても、他に習い事があっても、絶対に「強制」になってしまう。私の塾生の子たちも「今日はクラブがあるから欠席」というケースが多い。都市部では、逆に「今日は塾があるから」と、クラブを抜ける子も多いのに。

 

春日部の中学、「赤旗」配布 教育長「偏った政治教育許されぬ」

 春日部市の市立中学校の男性教諭(53)が9月、ホームルームで共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の切り抜きなどを配布し、市教育委員会が「政治的中立性を欠いている」として教諭の処分を検討していることが16日、分かった。

 市教委によると、教諭は2年生のクラス担任。生徒が新聞記事を取り上げて感想を発表する活動で、見本として安全保障関連法への反対デモなどを報じた赤旗の切り抜きと、デモに賛同する内容の文書を配布した。

 

    勉強を全くしない生徒と、学年トップの子を机を5つ集めて「班」に組ませて教え合うように強制する。それが、「助け合い」の美しい理想的な授業だと固く信じている教師が多い。

 

  私の塾生の子たちは「ふざけるな!私は教師の補助じゃねぇんだよ!金はらえ!!」と怒っている。「自分の勉強がぜんぜん出来ない」そういう声が教師には届かない。調査書に影響すると脅迫する。最悪だ。

 

  こんな環境だから、「勉強だけが人生じゃないよ」「文武両道」などと、うそぶく。受験以外のものに目を向けさせようとする。左翼の先生は、「人間性がたいせつ」などと、中身がスカスカの言葉を吐く。

 

でも、生徒の本心は違う。「このままでは、フリーターか、一生アルバイトだぞ・・・」と不安が頭をよぎる。

 

脳の力を高める効果が最も高いとされる10の食品は、以下のとおりだ

1 カレー

2 セロリ

3 ブロッコリー・カリフラワー

4 クルミ

5 カニ

6 ひよこ豆

7 そば粉

8 出芽酵母(マーマイト)

9 赤身肉

10 ブルーベリー

 

  それで、「頭をよくする方法」とか、「絶対合格せてくれる塾」とか、あやしいキャッチコピーに飛びつく。しかし、世の中には、そんなものが、あるはずがない。この頃になって、やっと「足が速くても、絵がうまくても生きていけない」と気づく。「女子は生活力がないと、結婚してくれない」と、気づく。

 

履歴書に書くのは、最終学歴だけだ。クラブやら生徒会など無意味だったことに気づく。手遅れだった親は、子供にだけは、同じ間違いをさせないように「勉強せよ」と言うけれど、子供の耳には届かない。

 

  届いたとしても、四日市高校でさえ上位の2割に入らないと、旧帝レベルには合格できないから、ちょっとやそっとの頑張りでは合格は厳しい。

 

 旧帝合格者数(四日市高校、定員360名、現役合格数)
        H28 H27 H26 H25 H24 
1、北海道大学   4   5  10    2   7 
2、東北大学    3   0   1   3   2 
3、東京大学    4   9   2   3   3 
4、名古屋大学  17  37  25  17  30  
5、大阪大学   11   8   6   17  20 
6、京都大学    3   12   8    16   10 
7、九州大学    2    3   1    1   0 
    合計   44  74  53   59   72

 

  私が四日市高校に通っていた頃、上位の10人くらいは不気味で話しかけるのも躊躇した。頭が良すぎると、何か別の生き物を見ているようで近寄りがたかったのだ。

 

  同級生が、京大「医学部」に合格して、京大病院で医者をやっている。いつも北勢線で一緒に話していた子だ。京大の二次試験で、英語や数学が8割も正解するって、異星人のような気がしていた。

 

  あれから、塾講師をしながら勉強を続けた。30年遅れて、英語と数学はそのレベルに達した。(どうやって、そのレベルに達したかの方法に関しては、こちらをご覧ください。→http://storys.jp/story/22281) すると、全く世界が違ってみえた。(どう違ってみえたかは、こちらをご覧下さい。→http://storys.jp/story/19208?to=story&referral=profile&context=author_other

 

  「1+1=5 だから、5に3をかけて28。だから、28を2で割ったら5になります」。こう言われたら、誰だって「この人、頭大丈夫か?」と思うでしょう?不勉強な子の話を聞くと、こんな感覚でしか耳に入らなくなってしまった。

 

 現役の頃、不気味と思った京大医学部に合格した男子。名大医学部に合格した女子。そういう子たちと、個人指導で何年も話し続けたら、彼らのことがよく分かるようになった。

 

 それは

「空は青い。Aくんは鈍足。Bさんは音痴。Cくんは頭が悪い」。そういう事実を、事実と見る目。空を青いと言っても、誰も気にしない。鈍足や音痴と言われても、あまり気にしない。

 

  ところが、同じノリで「キミは頭が悪い」と言うと、激怒する子が多い。これ、面倒くさい。なぜなら、別にバカにしているわけではないのだけど、この高みに来た人にしか理解できない。説明しても分かってもらえるわけがない。

 

  それで、中1、中2の指導はやめることにした。

 

  勉強ができることって、良いことだろうか?塾講師としては欠点かも。だって、教える対象が極端に減る。周囲の人と話が合わなくなると、友達も減る。バツイチもそのせいかも。娘たちは、父親が強い人間だと思っているから、安心して家から離れていく。

  

  Empty nest syndrome

 

 成績を上げるコツはある。「集中すること」。つまり、四六時中、解けない問題を考え続ける。「なんで、置換したら元の関数も積分されるんだ?」「これを英語で表現すると、なんて言うんだ?」

 そういうことをしていると、「AくんがBさんを好きだって」といった類の話がバカバカしくて時間の浪費に思えてくる。だから、人間関係が希薄になる。実際、私に友達はいない。それが心地よくて、苦痛ではない。

 勉強ができる子も、同じようなものだ。長年、そういうタイプの子を指導してきて分かってしまった。(そういう子との会話は、こちらをどうぞ。→http://storys.jp/story/22250時々、「ボクはそんな生き方をしたくないです」という子がいる。それで、いいと思う。人それぞれ。

  ただし、そういう子は受験で勝ち抜ける確率は落ちる。ゼロではないが、研究者には向いていないかもしれない。みんなとツルんで、和を重んじてばかりいたら、独創的な研究などできない。

  受験も、他の子と同じことをやって、他の子より勉強ができるわけがない。人の2倍、3倍やるから成績トップになれる。私も、オリジナル、チェック&リピート、1対1、赤本はそれぞれ2周やった。センター試験10回、京大二次は7回受けた。それくらいやらないと、指導は難しい。

  そうこうしているうちに、私の塾生や身近な人には「あいつは変だ」と思われている可能性がある。私が高校生だった頃、あまりに勉強ができる子が不気味だったので理解できる。

  でも、ゴルフも飲酒も喫煙もギャンブルも女遊びも興味がない。多数派に合わせるつもりは、ない。自分にとって重要では人に、どう思われるかを気にしている余裕はない。どうでもいい。

 実は、ここに勉強ができるようになる「秘訣」がある。気づかれましたか?

 これは、実物を見ないと会得できない。文字や動画ではダメなんです。私も地元中学の1番の子や、四日市高校のトップグループの子を何人も指導させてもらって、彼らの共通点が分かってきた。(過去最高だった生徒のことは、こちらをご覧ください。→http://storys.jp/story/18470?to=story&referral=profile&context=author_other

「シンギュラリティは近い」(レイ・カーツワイル)技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語:Technological Singularity)、シンギュラリティ(Singularity)とは、人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事[1][2]とされ、テクノロジーが急速に変化し、それにより甚大な影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうとする未来予測のこと[3]未来研究においては、正確かつ信頼できる、人類の技術開発の歴史から推測され得る未来モデルの限界点と位置づけられている。

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