私たちはどんなふうにも生きられる。無計画に世界を旅した私のはちゃめちゃ冒険記。バンコク編#5

前話: 私たちはどんなふうにも生きられる。無計画に世界を旅した私のはちゃめちゃ冒険記。バンコク編#4

【バンコク3日目】客引きに腕をつかまれ、ゴーゴーバーに連れて行かれた話


3日目は、サイアム地区にあるバンコク最大級のナイトマーケットへ行ってみることにした。ナイトマーケットは、旅行者向けの雑貨、服、貴金属、偽ブランド物などが並んでいて、「チョトマッテ、カワイイね〜」「オネエさん、グッチ!グッチ!」など話しかけられる場所だ。


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ふらふら歩いていると、ゴーゴーバーと呼ばれる、ステージに立つ半裸の女性を見て楽しむバーが軒を連ねる通りに入った。わたしはゴーゴーバーについてきちんとした知識がなかったので、なんだろう?と思ってドアの隙間から中を覗くと、客引きの男に「ビール1杯90バーツ!」と言われ、腕を掴まれた。


男はぐいぐいわたしの腕を掴み、強引に中に連れて行った。するとステージの上に、スタイル抜群の5〜6人の女性が無表情で小刻みに揺れていた。客はまばらだったけど全員男で、ニヤニヤとステージの女性をながめていた。なんかこの空気いやだ………客引きの手を振り切って店から出た。



あれはなんだったのだろうか……ググってゴーゴーバーについて大体の知識を得た。もし危険な場所だったり、ぼったくられたらどうしようと思っていたのだけど、そんなこともないみたいで、気軽に楽しめるようだった。そうとわかれば逆に行ってみたくて仕方がなくなってきた。「タイだよ?なぜゴーゴーバーいかない!?」という、「タイ=ゴーゴーバー」とでも言わんばかりの客引きの捨て台詞がわたしの頭の中にこだました。


だけど一人じゃ無理だ。絶対無理。チキンだもの。一緒にいってくれそうな日本人を探したけれど、妥当な人が見つからずふらふらしていると、ゴーゴーバーよりはるかに楽しそうな、「ゴーゴーボーイ」なるものを見つけてしまった。


ググってみると、なんとも楽しそうなのだ。というのも、半裸のイケメン男性がステージ上で踊ったり、日本のゲイバーのようなきらびやかなショーまであるらしい。気に入った男性を買うこともできるという。超おもしろそう!行きたい!行きたい!!!!




ゴーゴーボーイの店が立ち並ぶ「トワイライト通り」の前を、様子をうかがいながら何度も通り過ぎるものの、どうしても入る勇気がない。自分のチキンさを呪った。行きたい!だけど一人じゃ怖い!とうとう勇気が出ぬまま、ひとりとぼとぼと宿に帰った。その後もタイに何日かいたけれど、結局ゴーゴーボーイには行く機会がないままだった。次は必ず行きたい。




そういえば、ナイトマーケット近くの通りに、ネオン輝く風俗街があった。そこには無数のタイ人女性が立ち並び、客引きをしていた。おどろいたことに、その通りには日本食屋がずらりと並び、日本人目当ての通りであることが明らかだった。実際に歩いているのも日本人が多かった。タイにいる日本人駐在員は3万人というから、日本人御用達の通りがあっても不思議ではないけれど、異国に「日本人専用(?)の風俗街がある」という事実に衝撃を受けた。


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なんだか複雑な気持ちでいると、かわいい子どもをみかけて少し癒された。


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そんな感じで、続く。


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