マルチ商法に関わってた時の事と今。
最初はアムウェイでした。
声優目指してる時に誘われたんですが、未成年だった為登録には到りませんでした。
ただ、そこには夢を語り、すごく輝いて見える大人達がいました。
まあ・・・、三十路も過ぎればそれがどんなものだったのかは言うまでもないのですが、
夢も希望もそれなりに明るく持っていた19歳には、新鮮では済まされない世界でしたが、
未成年ということで取りこぼした夢のカケラだったのです。
それから3年を経て、音楽で上京していた私にまたしても声をかけてきた人が居た。
渋谷の青山通り 宮益坂にある怪しい会社です。
当時、超音波美顔器を扱っていました。
一台40万もする代物です。
いくら情弱全盛の時代とはいえ、大阪人の勘が「市場価値的におかしい!」と訴えていたのですが、「洗脳」に負けてしまいました。
当時でも数千円から1万円ちょっとで超音波美顔器くらいありましたから・・・。
そういう市場価値と照らし合わせても競争力的に明らかにだめだろう!って思えるのに
なぜハマるのか?
これがみんなの疑問じゃなかろうか。
そこが「洗脳」と呼ばれる所以なのです。
人生に花を咲かせよう
彼らの特徴は、無駄に明るく、夢ばかり語り、現実的な数字を語らない点にあります。
そして、昔から有る囲い込み商法と同じで、密室で、危機感を煽り、そこに救世主が現れて、
「アナタは救われます!ただし、これを信じるならば!」
という、カルト宗教そのものの手法で洗脳プログラムを実行してきます。
自己否定、自己批判の末に、受容と救いを備えた新しい概念を植えつける。
「脳を洗う」と書くとおり、まさに洗脳なのです。
危機感をあおり、希少性を持ち上げ、価値観の再考を促した後で
美辞麗句を並び立て、奇麗事と理想論で華々しく見せて、集団心理でサインしなければ負けという空気を演出する。
今を逃せば一生花開くことは無い人生であるかのように演出する。
アレは80%は虚飾で出来ているのです。
強固な意志さえあれば騙されない?
「いや、オレは騙されない!絶対に大丈夫だ!」といっている人ほどハマりやすい構図もここにあります。
それほど信念や意志が強固だからこそ、思想や価値観が反転した時は強烈な支持者に変貌するからですね。
さて、ここで誰もが見たこと、聞いたことがあるような言葉を出すとします。
「人は見たいものだけを見る」、「信じたいから信じる」
これは、そんなあからさまに怪しいのにダマされる仕組みでもあります。
人は希少性ってものに弱いですね?
期間限定とか、今だけとか、今を逃したらもう手に入りませんよ!とかいわれると、
とたんにそれが物凄く大切な何かに思えてしまう。
そういう心理を持っています。
だから、洗脳の入り口にはこうした希少性を上手く使ってきます。
「二度とこんなチャンスはありませんよ!」
いやいや、ゴロゴロしてました(笑)
そんなにしてまで私を引き抜きたかったんですか?ってくらいにゴロゴロと。
グループのNo1や、運営会社のNo2までが出張ってくるケースもありましたね・・・。
凡人の私の何処にそんな価値があったんだか、いまだに不明ですが。
心理の落とし穴に着け込んできます
さて、そこへ持っていくためにも色々仕掛けがされています。
まず、相手が正常な判断をする前に宣言させる。
つまり、「会場へ行く」と「約束」させる。
人は一貫性のある言動をするような心理の働きが有るらしいので、
言わせたことは、実行させやすくなるのです。
希少性で釣り、宣言させ、会場へ来させたら、
今度はABCの法則です。
良く知った知人と、その知人が信頼する第三者によって話しをされた時、
人は、第三者による評価の方を、より高く信用する傾向にあるそうです。
プレゼンテーションで洗脳儀式を仕込み、
その後のクロージングで契約まで持っていく。
だから、絶対に騙されない為には、
「絶対に判子と身分証を持っていかないこと」と、
「絶対にその場で契約を完了しないこと」です。
相手は正常で冷静かつ客観的な判断をさせないための仕掛けをしてきています。
ですから、冷静かつ客観的な判断を、数字とデータを以って比較検討し、
結論を出せば、その日得た情報が真に価値あるものなのかどうか判断が出来るというものです。
この仕掛けには、
「ゲストを誘う時には、絶対に詳細を電話やその場では話さない事」という約束事があります。
事前に知ってしまえば対策されてしまいますからね・・・。
得たものもある
今でも私はあそこは悪徳マルチだと考えています。
表面上は合法組織であり、連鎖販売取引に合致した体裁を持っています。
しかし私は、コロコロ名前を変えるヤツを信用しません。
ころころ主張や信念、理念を変えるヤツも信用しません。
この会社はあのあとも3・4度名前を変えているようです。
あの時もそうでしたが、
名前を変えるときに、
このビジネスを続けるには新しい商材を買わないと続けられませんとかやっているはずです。
それは一種の詐欺じゃないのか?と。
明らかにおかしい価格設定、
商品を売るのが目的でなく、ビジネスを売るのが目的。
たびたび変わる会社。
どう考えても悪徳マルチ商法でしょう。
そもそもマルチ商法って何?
一応擁護するわけではありませんが、
マルチと悪徳マルチは別物ですし、ねずみ講とも違います。
マルチ商法とは、マルチレベル・マーケティングと呼ばれるビジネス形態の一種で、
日本の法律的には連鎖販売取引という法規制に則っていれば合法です。
それらを逸脱して被害者を出すのが悪徳マルチです。
大体は薬事法とかにも引っかかって芋づる式にって感じで刑事事件になります。
ねずみ講は、無限連鎖講と呼ばれるものでどれもこれもなくすべてが違法です。
マルチとの違いは、マルチは商品が介在する一応経済活動であり、
無限連鎖講は、商品が介在せず金銭のみが動き、現物商品が動かない活動になります。
豊田商事事件とかが有名です。
得られたもの
大いに疑問を抱いていた頃、別の会社にお声かけ頂きました。
ニュースキンジャパンです。
一応今もディストリビューターではおります。
何もしてない、何も買ってないですが。
登録IDすら忘れてますけどね(笑)
そのNSですが、薬事法に特に厳しくご指導頂きました。
私がマルチで得られたのって、
こうした知識だと思います。
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