白い悪魔の中毒になりました。
俺は今ただ真っ白な天井を見上げて朦朧とした意識の中でこの記事を書いている。
今日俺は昼間の12時ほどに起床した。
別にいつもこの時間に起きているわけではないが
早朝の7時頃まで徹夜で仕事をしていて寝落ちしたのである。
起床後の俺はいつも通り、クライアントからのチャットワークメッセに返信し、彼らの日報を見てちょっかいを出した。
何も変わったことはない。いつもの日常だ。
だがその直後、俺の脳が俺にこう語りかけた。
「あなたは今お腹が減っているのよ。より充実したランチを迎えれるようにドラマ:孤独のグルメを見なさい」
俺は俺の意思とは無関係に、ただ本能のまま、脳の指示通りにNetflixにアクセスして「孤独のグルメ」の第1話、第2話を流し見した。
そこで俺は奴と出会った。
そうだ。作中で五郎ちゃんが幾度となく胃袋に流し込んでいるあの白くてもちもちとしていて殺人的にどんなオカズとも合う大日本帝国最大の主食、「白ご飯」である。
俺はすぐにその辺に散らかっている服を来て、玄関では最速で駆けれるようにランニングシューズをチョイスしてものの20秒で家を飛び出した。
向かった先は最寄駅を出て100mほどランニングしたところにある定食屋、「宮本むなし」である。
気づいたら俺は食券機の前で「お母さんの玉子焼き定食 720円」を連打していた。
余談だが、俺は元パチプロで激アツリーチが着た時、実機の真ん中にあるアクションボタンを連打する速度は一般人の「それ」とは全く次元の違う、常軌を逸した神速の領域に到達していたと自負している。
だが、どうして「玉子焼き」を選んだのはか分からない。
昨日、約1年ぶりに母親から電話があったのだが
もしかしたらそれが潜在意識の中にあって、無意識の分子が俺に
「お母さん」を選ばしたのかもしれないが、そんなことはどうでもいい。
なぜなら俺は別におかずを食べに遠路遥々ここまでランニングしてきたわけではないからだ。
「白ご飯」
奴を食らう、ただそれだけの目的でここまでボサボサの頭と適当過ぎるファッションに冷たい目線を浴びせてくる一般人の視線にも耐えて走ってきた。
食券をおばちゃんに渡してから奴との対面までそう長く時間はかからなかった。
さすが熟練のおばちゃん。仕事が神速だ。
俺は奴に貪りついた。
1杯目・・・2杯目・・・3杯目・・・
とにかく自分の意思とは無関係に、ただ本能のまま、脳の指示通りに咀嚼した。
そうして俺は今ベッドの上で天井を見上げている。
お察しの通り、仕事なんてできる状態じゃない。
あらゆる「やる気」が抜け落ち、ただ睡魔と最悪の気分と
顧客からの在庫確認メールに若干の嫌悪感を感じながらベッドの上にいる孤高の雄だ。
なるほど、孤独のグルメって食べた後にこうなるから・・っておい!そんなわけないだろ!的な突っ込みを1人呟いても誰の元にも届きやしない。
ただ、俺には「記事を書く」というスキルがある。
だから今こうして朦朧とした意識の中でも君たちに語りかけることができる。
いいか、よく聞け。
「奴」は、、俺たちの「やる気」「元気」「向上心」その他諸々、人生を豊かにするために必要なエネルギーを餌に俺たちに一時の快楽を与えてくれる魔物だ。
何が大日本帝国最大の主食。
こないだ俺がNetflixで見たレオナルド・ディカプリオ主演の「ウルフ オブ ウォールストリート」で幾度となくディカプリオが摂取していた「白い粉」とやっていることは変わらないじゃないか。
俺はもうここまでのようだ。
映画、ウルフ オブ ウォールストリートでも
主人公のディカプリオは幾度となく摂取した「白い粉」のせいで人生を狂わし、大切な人を傷つけ、牢屋に入った。
丁度今俺がいる6畳ワンルームみたいなところでディカプリオも同じようなことを想っていたに違いない。
悪いことは言わない。
みんなには俺達の二の舞になってほしくないんだ。
真昼間から炭水化物バクバク食って労働効率下げるのは辞めろ。
それは決してあなたの人生を豊かにしてくれるツールではなく、あなたに一時の快楽と引き換えに甚大なる副作用を残していく白い悪魔なのだから。
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