【第6話】離れて暮らしていた父の介護のこと、死んだときのこと、そしてお金のこと。
施設の種類
ネットで調べてみると、施設にも色々な形態があることが分かった。
(今回は各施設の簡単な説明なので、興味のない方は読み飛ばしてください)
書いてある内容は、当時聞いたことやネットで拾ったものなので、あくまでも参考程度に見てください。恐らく地域・施設で千差万別です。
・特別養護老人ホーム(特養)
いわゆる「入居まで○年待ち」と言われる施設。
なんでそんなに人気なのかといえば、一番は費用が安いこと。
入居時に初期費用はかからず、月額費用も他の施設と比べると安い。
多床室(4人部屋とか)で大体月額8~10万円前後らしい。
そして、一度入居したら基本的には入居期間に制限がない(つまり“終の棲家”にできる)。
65歳以上、要介護度3以上が入居の原則条件。
・介護老人保健施設(老健)
本来は「在宅復帰を目指すためのリハビリ施設」。
なので、長期入所はできない(3ヶ月毎に判定、長くても1年程度)。
65歳以上、要介護度1以上が入居の原則条件。
多床室で月額9~15万円前後。特養よりやや高め。
・グループホーム
軽度の認知症高齢者が、ユニット単位で共同生活を送る施設。
金額は施設によって違うらしいが、私が教えてもらったところは月額8万円程度だった。
初期費用が必要な場合もあるらしい。
介護度が重くなると、退所になるとのこと。
・療養型医療施設
「急性期(いわゆる怪我、脳梗塞とかの病気)から回復する期間」の要介護者を受け入れている。
その名の通り、医療機関なので回復したり、医療処置が不要な場合は退院になる。
一時期、国が療養型施設を廃止する方向だったらしく、かなり数が減っているらしい。
65歳以上、要介護度1以上が原則条件。
初期費用は不要で、多床室で月額12~20万円くらい。
・介護付きマンション、民間の老人ホーム
それこそピンキリ。ネットで見た時は入居費用がウン千万とか、
雲の上どころか銀河系超えるレベルの話なので、ほとんど調べてない。ごめんなさい。
結局のところ…
もちろん費用の面でも、終身入居できる面でも、特養が一番いい。
ただ、皆そう思ってるから「○年待ち」とかになるわけで…。
ちなみに、父が要介護になってから、色んな福祉関係の方とお話する機会があったが、一番長い人で
7年待ちというのを聞いたことがある(真偽の程は分からないけど)。
とにかく、どの施設へ入るにも要介護度が認定されないと、どうにも進まない。
少しでも早く認定が出ることを祈るしかなかった。
そんな膠着状態になっていた頃、一本の電話が入った。
つづく
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