出版で気がついた「表現の自由」

「あなたが知らせたいと思うことを知らせなさい」

これは、私を担当してくれた編集者が、一貫してとりつづけてくれたスタンスである。

今年のはじめに出版が決まり、Amazonページも完成した。

「となりの婚活女子は、今日も迷走中」(大西明美著、かんき出版)


本を書くのは私なのだから、自由に書いて当然やんなぁ。

私は、そんなふうに最初思っていて、編集者の姿勢の意味に、全然気が付かないでいた。

当然のように、取材を4ヶ月かけた。なんでこんなにかかったのかというと、2回取材したからである。


1回めの原稿を書いた時に、

うわ、これは面白く無いわ・・・。途中で読むのをやめられてしまう。

ということで、10万字以上の原稿を捨てた。全部一からやり直した。

こんなめんどくさい申し出に対しても編集者は、優しく接してくれた。

担当編集者
ぜ、全部・・・。でも納得行くまで頑張ってみてください。

こうして、取材をやり直し、1ヶ月後、2回めの原稿を書きおえた。ここまで20万字以上書いた。女性のエッセイ本なら、3冊分書いた計算になる。


そうこうしているうちに、参議院選挙に突入

もー、書き疲れた。もー何も書きたくなーい!

この頃になると、文章を書くのが好きな私も牙を抜かれた獣のように放心状態に・・・。

投票をしたその日の選挙特番を白くまアイスを食べながらボーッと見ていた。

しかし、テレビをつけて1分後、顔面蒼白した。

え、っえーーーーー!

改憲勢力、護憲勢力という見たことのない表示がどのチャンネルでも出ていた。

あわててパソコンを立ち上げて、インターネットを見た。同じような表示が出ていた。


そんなんゆうてへんかったやん・・・


うっすら思っていたけど、そんな大争点になるなんて、テレビで言われていなかった。

衝撃を受けたまま迎えた午前2時、ある自民党の議員からの発言でさらに気絶しそうになった。


自民党のHPに憲法改正草案はずっと置いてありましたよ。これが争点になるのは当然じゃないですか。
私たちは憲法改正を目指して立ち上げられた政党なんですし。

私は、あわてて憲法改正草案をインターネットで見つけ、印刷をした。


公の秩序に反したら、出版も停止できるよ、と書かれていた・・・


な、なんじゃこりゃーーーーー! 私はこんなことも知らずに、選挙に行っていたのか・・・!

自由に出版ができなくなるかもしれないってことなんや・・・。

「自由に書いていいよ」なんてアタリマエのことだと思っていたけど、全然そうじゃない。

気がついたら取り上げられる権利なんだと、びっくりした。


私は何が出来るのかはよくわからない。あまりにものことで正直全然受け止められない現実で。

でも、一つ言えることは、今はまだ憲法で自由に表現することは保障されている。

私は、この今の瞬間をムダにすることなく、ブレークを踏まずに伝えるべきことは伝えていかなければいけない。


そしてできれば、後世の人たちから、私達が当たり前のように手にしてきた自由を奪われないようにしなければいけない、と。

ホント、なんというのか、ぼーっと過ごせない時代になったなぁ・・・




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