就活をして、感情に素直になることの大切さを知った話

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面接を受けていく中で顕になる自分の本心

「就職活動の軸はなんですか?」「今までの人生で挫折経験はありますか?どうやって立ち直りましたか?」「夢はありますか?」…


毎日こういった質問に対して自分の考えをその場で言語化することや、正解のない問いに答えを与えていくのは簡単なことではなかったけれど、自分で言っときながら「私こんなこと考えてたんだ!」ってこともしばしばあってびっくりした(笑)!


ちなみにそのときの私の就活の軸は女性が若くから活躍されている・実力主義・将来性があるの3つ。あと、私は夢がなかったので、夢について聞かれたときはこう答えた。

面接官
夢はありますか?
夢は、現時点では無いんですけど、こんな社会人になれたらいいなあというのはあります。
面接官
どんな社会人になりたいんですか?
私はお仕事をとにかく頑張っていて、生き生きしている社会人になりたいです。
面接官
なぜそう思うようになったのですか?
ええと説明するとちょっと長くなっちゃうんですけど…
面接官
どうぞ。
私は小中高と新体操をクラブチームでやっていて、もともと県内でもあまり強くないチームだったんです。でも、先生が変わってから皆で本気で日本1目指そうってなって、ほんとに本気でやってたら、どんどんレベルが上がっていって、チームの団体が全国大会でもいい成績を残すまでになったんです。
面接官
へえ…
そのときはすごく辛かったけど、みんなで目標に向かって本気で頑張るのってすごく楽しくて、キラキラしてたんです。それで、社会人になってもそうやって本気で向き合って上を目指していける環境があるところで働きたいと思っています。

こういうふうに答えて受かったところもあったし、落ちたところもあった。面接を受けていくうちに自分の本心が見えてくるのは、今思えば最高の自己分析方法だったと思う。



「就活はライアーゲーム」~本音と建前~

「ほかにどういう企業を受けていますか?」「選考状況はどんな感じですか?ぶっちゃけ企業の志望順位ってどんな感じですか?」選考が進むにつれて直面する問題のひとつがこれだった。本音と建前。

就活生からしたら「とりあえず内定ください!」って感じだけど、

面接官からしたら、「内定あげたら君はほんとにうちを選ぶのか?俺にも面子ってものがあってな…ちゃんと見分けねえといけないんだよ…」的な感じなんだろうな(笑)複雑(笑)


ちなみに「就活はライアーゲーム」っていうのは、複数の大手企業から内定を頂いてきた友達たち何人かが言っていたことである。「いやいや当たり前やろ(笑)そんな嘘突き通せないようじゃ社会でやっていけねえよ。」と思う人もいると思う。


たしかに、目的を達成するためなら手段を問わないという姿勢や、相手の裏を読み戦略を組むという力は本当に大切だと思う。けれど、面接通りたいがために本心とは違ったことを言い続けるのはあまり良くないと個人的には思う。


なぜなら、そういう姿勢で貫いていくと、気づいたら本心にそぐわなくても会社の命令ならなんでもします!ってなって、売上を達成するためなら嘘で塗り固めて契約を結ぶこともできるようになっていき…クライアント様と上司の機嫌取りで疲弊し…

やりたくないのにやらなきゃ…みたいになって…


死んだ魚のような目をした大人になってしまう可能性が高いと思うから(´;ω;`)


というのも、私は就活で東京に行ったとき、電車でそういう死んだ魚のような目をした人をたくさん見たのだ。「なんでこんなふうなんだろう?これならのほほんと暮らしてる村の人たちのほうが幸せそうな気がするぞ…??」と思った。そうしてそういうことに強い関心を抱くようになった。


(日本の幸福度が低く自殺率が高い原因の1つには、やりたくないことやってるうちに生き甲斐を見失ってしまうことにもあると思うんだけど…この就活システムにも一因あるんじゃないかなーって思ったり…。)



就活中の癒し

突然話は変わるけど、就活中の私の心の癒し方は「ヨガ」に行くことだった。

きっかけはというと、就活中、マイナビで求人広告を見て何となく体験に行ってみたことだった。1時間の体験レッスンを受講し終わったあと、なぜかわからないけれど涙がこぼれて、心がすごく軽くなって頭がすっきりとして、これはすごいな?!?と思って通うようになった。


そして全国に店舗がたくさんあったので、東京に滞在してる間も通った。京都はもちろん、梅田・心斎橋・浅草・赤坂・銀座・八重洲・新宿…色々な店舗に行ってみたけど、どの店舗のスタッフも、笑顔に溢れていて、対応がとっても素敵だった♡


ヨガの効果に加えて驚いたのは、お客さんの多さだった。なんでこんなに流行ってきてるんだろう?と思って調べてみると、その会社のHPに辿り着き、社長さんの言葉が目に入った。


そこには、

・「好き」な仕事が自分の人生を支える

・「瞑想」を広めて心も体も健康な社会を実現したい

と書かれていた。


「私が興味あるのはこういうことかも…」

そう思って説明会に行き、ダメ元で選考を受けてみることにした。選考フローは、GDと軽い筆記→1次面接→実技オーディション→最終面接、という感じだった。

ほかの会社の選考も進めていたけど、選考が進むにつれて「ヨガの会社に入りたい…!」と思う気持ちが強くなっていた。


新体操での経験、自分が興味のあった健康に関すること、東京の電車で感じた心の幸せの問題…

今までの点と点が繋がっていくのが、自分でも分かった。


5月の初旬の時点で、いいなと思う会社で選考が最終ステップに差し掛かっていたのは3社だった。そのうち1社はヨガの会社で、1社はインターネット広告の会社(東京)で、1社は求人広告の制作部(東京)だった。

「もし3つとも受かったらどうしよう…東京か…(T ^ T)」

「や、そんなことは受かってから考えればいいこと!」

と思いつつも、”なんとなく違和感を感じた” 求人広告の制作部は選考を辞退させて頂いた。


すると、その数字時間後に、インターネット広告の会社から内定のお電話を頂けた。(このときはとっっても嬉しかった♡)

その会社はとても魅力的だったし、勢いがあって将来性をすごく感じたし、新卒でしかできない経験ができる会社だと思ったけど、ヨガの会社の合否がまだだったから、そのことを伝えると、快く受け止めてくださった。


そして…

ヨガの会社の最終面接から3日が経った…でも、電話は来なかった…


「期待値は低く」が私のモットーの1つなので期待はしていないつもりだったけど…でもやっぱちょっと悲しい…まあ死ぬことはないし中途採用にチャレンジすればいいか…でも若さも大事…はぁ…まあこればっかりは考えても仕方ないな…(´;ω;`)



そんなふうにほぼ諦めていた4日目の朝。

「チャチャチャちゃちゃちゃちゃちゃ♪」iPhoneの着信音で目が覚めた。


もしかして…!

「はい、もしもし!(寝起き声)」


「もしもし、ゆう様の携帯電話でお間違いないでしょうか、◯◯株式会社ヨガ事業部採用担当でございます。先日は面接にお越し頂きありがとうございました!この度は内定のご連絡をさせていただきたく…」


「ありがとうございます!!」


やったああ!!内定を頂けた(>ω<)

これで一安心♡って感じだった。


でも…

あれだけヨガの会社に行きたいと言っていたのに、いざ内定を頂いて、この選択で自分の今後の人生が大きく変わると思うとやはり迷った。


新卒カードを優先して東京にいくのか…?それともはじめからやりたいことをやるのか…?


自分1人で考えてると、どんどん自分の考えがわからなくなって病み病みになったので、一旦、私がとっても尊敬&信用してる友達に話を聞いてもらうことにした◎

(こうやって悩んでるとき、誰にアドバイスを求めるかってすごく重要だと思うから、もしあなたが就活生なら、むやみやたら人に相談しない方がいいと思う!相談する人は自分で慎重に選んでね◎)

うぅーん…でもアドテクの会社いってもいつかはヨガの会社に転職する予定なんだけど…
友達
ん、結局ゆうちゃんのやりたいことっていうのは…?ヨガなんちゃうんー?
うん。でも、アドテクの会社もおもしろそうだし可能性が広がるかもしれない?とか、その経験が今後に役立つかもしれない?とかも思い始めちゃって。
友達
やりたいことがあって東京に行くならわかるけど、別に無理していかんくてもええんちゃう?
たしかに!そうよね。ありがとー!!


そう、私はひと押しが欲しかっただけでした(*´ω`*)♡


(※ちなみにアドテクの会社は、この友達が紹介してくれた方の紹介で面接を受けている。そしてなんと、冒頭に登場した同じゼミの友達Mちゃんもそのアドテクの会社から内定を頂いていたんです…!お互い受けてることも知らなかったのに…(゚д゚) 偶然にしてもちょっとすごくないですか?!笑)


こうして私は、自分が興味のある栄養学や解剖学(体の使い方)・心理学・マインドフルネスといった分野を追求できて、大好きなヨガが毎日できるヨガインストラクターへの道を歩むことにした。


数カ月前まではヨガインストラクターという選択肢すらなかったことを思うと、

ほんとに、人生どこで何があるかわからない(*´ω`*)♡



最後に ~キャリアの8割は偶然によって決定される~

これはスタンフォード大学のジョン・Dクランボルツ教授が20世紀末に提案した「計画された偶発性理論」に基づいた考え方なんだけど、


私の就活も「やりたいことを見つけられて、内定を頂けて、結果的に京都に住めることになった」(住む場所考慮して頂ける)という結果だけを見ると、「偶然、運が良かった…」とまとめるのが適切なのかもしれない。


けどね、振り返ってみれば、ここにたどり着くまでには色々な人との関わりがあって、ここに書ききれないほど多くの取捨選択を繰り返してきてた。


私を育ててくれた家族・親戚・高校の友達・ゼミの友達・就職活動で出会った人、私に関わってくれた方の1人でも欠けていたら、また違った道を歩んでいたと思うし、


私がひとつでも違う選択をしていても、また違った結果になっていたと思う。


あのときもし、インターンに行って就職=幸せのためという結論以外の答えになっていたら、

あのときもし、先輩から「就職はやりたいことをするための手段の1つ」っていうお話を聞いていなかったら、

あのときもし、高校の友達が本をおすすめしてくれてなかったら、

あのときもし、メンタリストの講演に行かなかったら(時間に遅れそうで帰ろうかと思った笑)、

あのときもし、初めて受けたヨガのレッスンが違うインストラクターさんのレッスンだったら、

あのときもし、違和感を感じた企業の選考を辞退していなかったら、

あのときもし、私が違う人に相談していたら…


また違った結果になっていたかもしれないな、と思う。


そしてまた今も、日々の小さな選択が自分の未来をつくっているってこと。

意識しないと、毎日なんとなーく過ごしちゃうから、意識したいものです。


そして、感謝する心を大切に、

自分で選んだ選択肢を正解にしていきたいな、と思います(*^^*)♡



最後になりましたが、私に関わってくださった方々、本当にありがとうございました。





あとがき ~就活ストーリーを書こうと思った理由~

友達に「ゆうちゃんどんな会社に行くの?」って聞かれて、「ヨガインストラクターになるよ」って言うと、みんな「えっ?!?!笑」ってなるんだけど、(そりゃそうですよね。笑)

そのときに、「色々あって話すと長いんだけど…まあ運が良かったんだよね…」というひとことで括ってしまう自分に違和感を感じ、「その一言で括ってしまいたくないなー…忘れないうちに記録に残しておきたいなー」、という想いから、これを書きました。


それから、就活ってどうしても他人と比較してしまったり、競争っぽくなったりしてしまう面があるなあと感じたのですが、就活は競争じゃないよ、人それぞれでいいんだよーって伝えたいです!


(もし、あなたの近くに就活に悲観的になっている人がいたら、ぜひこのストーリー教えてあげてください♡(笑))



長くなりましたが、最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。



















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