私の初恋と、気づかなかった心の傷

これは、私が最愛の彼と出会うまでのお話し。


世界に男は星の数ほどいて

相性が合わなければ無理せずに別れればいいや、と思っていた。

好きになった人には無邪気に自分を見せて好きにさせていたし

別れはいつも私からだった。

そんな私は自分に恋のトラウマがあったなんて

まったく気づいていなかった。

むしろ自信さえあると思い込んでいた、、、なんておバカさんなの。


1年ほど恋を休んでいた私は

なんとなく「ヒーリング」という心のカウンセリングを受けた。

トラウマとは幾つかの事柄が絡み合って作られるらしい。

私の場合は小さい頃に、少し特殊な家庭環境で育ち

「誰も私のことをわかってくれない」

というスネた心を持ち合わせていたようだ。


そんな私を「今までよく頑張ったね」

と大きな愛で包み込んでくれたのが

初めて付き合った彼。私は19歳、彼は30代だった。

彼の安定感と穏やかさにすっぽりと守られて

心が満たされるってこうゆうことかぁ、なんてしみじみ

とおもったりして、無防備だった。


そんな彼と、お別れの時はやって来た。


 優しすぎる彼と、自分の思いを素直に言えない私は

 うまくいかなかった。


この時に生まれた「トラウマ」が

「安心を失うのは辛い、コワイ!」だった。


それに気づいたのは10年後で

その間の恋愛を振り返ると、

確かに心に二重扉があって

やわらかいハートはいつも二つ目のドアがガッチリロックをかけていたのだ。


傷つく前に別れを切り出すのも

防衛本能だったわけで

なんとまぁ巧妙な自分のトリックに何年も

引っかかっていたみたい。


そんな自分にきちんと向き合って

しっかり見つめて受け止めたら

トラウマは昇華していった。















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