50年生きてみて その②

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前話: 50年生きてみて ①





彼は 結婚と同時に

転職先だった 別のデザイン会社を辞め

わたしは寿退社をして

結婚してすぐに 夫婦で無職 という異常事態

(今思えば不思議(笑)



さらに

彼は 







パチンコに溺れるようになっていった









夜になっても灯りも点けずに

部屋の隅っこで うずくまっていたりする

パチンコで負けた日は 決まってそんな感じだった









ようやく 借金を抱えていることを打ち明けられた

その頃は



自転車操業という最悪の状態に陥っていた






誰にも言えなかった



義両親にも  もちろん わたしの母にも

友達にも



誰にも相談出来なかったし 

そもそも このことを相談する という選択肢が  なかった

新宿までの交通費がなくて 中学の同窓会を欠席したこともあった






婚約指輪は 質屋に持ってって お金に代えた





あの頃は

固定電話にも権利があって

電話の加入権を 売ることが出来て

それも 質屋でお金に代えることが出来てね



8万円だったかな



まぁ 結婚してすぐ 質屋通い という希有な経験を

させてもらいましたわ(笑)







元ダンは ようやく仕事に就きトラックの運転手になって

わたしもバイトを始めた


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