お一人様の宿泊が嫌われる理由

忙しい数年間が終わり割とまとまった休みが取れる様になった。数週間は部屋のかたずけをしたり、近所をウオーキングして過ごして来たが、流石にやる事が無くなって来たのでちょっと一人旅でもしようかと調べて驚き。

旅館やホテルのWEBで予約をしようと思っても「一室2名」からしか料金が出て来ない。

旅行会社のWEBでも同様。かろうじてあったと思ったらビジネスホテル。

わざわざ旅行に行ってビジネスホテルじゃ家にいるより狭いかも。

詳しく見てみると旅館によっては、「お一人のお客様はお電話でご相談ください。」と書いてある。


(おいおい、一人で旅行するだけなのに相談しなきゃならないのかよ)


(なんか普通じゃ無いことするみたいで、そんな目で見られるかと思うと、リラックスするどころかストレス溜まるなあ)




昔から言われている「お一人様御断り」の理由は、一人で旅行する様な人は何かに行き詰ってぶらっと旅に出た様な人で、目を離した時に自殺でもされると巻き込まれて大変。万が一にでも部屋で首でも吊られたら、色々と噂が立って客が寄り付かなくなる惧れも。


実際には、ニュースでも旅行の部屋で自殺したという話はあまり耳にしないが、崖から飛び込まれても、警察に事情聴取されたり面倒な事に巻き込まれる事になる。


昔は女性の一人旅が失恋による自殺を疑われたのだが、今ではリストラにあった中高齢男性に方が危険視されているとか。




その他の理由としては、金銭的に食い詰めた輩が地方に流れてきて無銭飲食を図る例が昔から少なからずある為。財布らしきものをフロントに預けて安心させておいて、散々飲食宿泊をした挙句、精算をせずにドロン。財布の中は紙の束。


その為にチェックインと際に宿泊費の他に幾らかアドバンスを要求されることもあるとか。


こう言ったトラブルを避ける為には旅行代理店を通すか、WEBで先払い決済を済ますと、旅館側も安心するだろう。




あと旅館側からの視点だと、一人の客は効率が良く無いことから嫌われる様だ。


確かに掃除や食事の配膳は一部屋に数人で泊まる場合に比べてそんなに変わらない。


しかしながら宿泊費は一人分しか入って来ない。出来ればお一人様にはご遠慮願いたいというのが旅館の本音だろう。




ところが高齢化社会の進展とその世代が豊かなせいだろうか、旅行代理店の中には一人旅のツアーを組むところが増えてきた。参加する人は全員一人での参加が義務付けられる。


部屋がひとり一部屋と言うのは当たり前だが、バスの席がひとりで2席と他の人に干渉されたく無い人への配慮もされている。


ただし料金はやはり高め。


時間がある時に、ふらっと旅立つわけにはいかない。




さて、それではどこへと一人旅をする事にしましょうか。




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