なぜ「この種の相談を受けるという事態」に縁ができてしまうのか分からないけれど……

私は

「ライターになりたいけれど、何から取り掛かったらよいか分からない」

という人のために、メールによるコンサルティングを行っている。


文章を書くのが好きだけれど、ライターという仕事の全体像がつかめていない人を対象にしていて、

・編集者やWebディレクターからどうやって仕事をもらうのか

・人脈を作るにはどうしたらいいのか

・ネット集客はどうすればいいのか

・経理関係で必要な知識やソフトウェアは何か

ということを、お話する機会が多い。


ところが、この年末はちょっと様相が違う。

「今まで活動していた媒体が、公開停止になってしまった」

「新しい取引先を探そうにも、年末だからか、あまり相手にしてもらえない」

「実績文書を提示したくても、公開停止になっているので、どうしたらいいのか……」


お話を聞いて感じることは、「ライターとして、どうすればいいか?」という問題よりも大きいのは、

・生活費などの確保をどうするか

・こういう出来事に巻き込まれて折れてしまった心をどう立て直せばいいか

・ライターをやめて、他の職業に就く方がいいか

という問題だと感じる。


実は、私はかつてボランティアで、同じ病気の患者さんのお話をメールで伺うということを続けていた。初めは病気のショックや辛さを話してくださっていた患者さんも、やがては「生活をどう立て直せばいいのか?」という話にだんだんとシフトしていく。


病気の特性上、私より年上の方が多いので、

「私なんかが、意味のあるお答えをできるかどうか不安」

という思いが膨らみ、ボランティア自体から距離を置いたこともある。


今また、ライターの皆さんからお話を伺うようになった。

なぜ「こういう相談を受ける」という事態に縁ができてしまうのか分からないけれど、これが私の運命なのかもしれない。

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