集団ではなく一人でいることを選んだ『たまらなく大好きでたまらなく大嫌いだった』私の女子高校生時代のリアルなSTORY①《入学編》

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大人と子供の境界線。

自分が何者なのか知りたくて

必死だったあの頃。

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今から20年前

高校入学当日

教室に入って席についた瞬間

「心から辞めたい」

と、思った。

教室に入ると

昨日までの中学生の制服を脱いだだけの

変わらない義務教育の中で

大人ぶる浮き足立った雰囲気。

なぜか

「私が居る場所じゃない。

今すぐ帰りたい。」

と、思った。

SRで担任が、質問はあるかと言った。

私は、春休みは何日からなのか尋ねた。

担任は「まだ詳しく決まっていない」と言った。

素行が悪そうでも

目立ちたがりな雰囲気でもないのに

入学初日に、春休みの日にちを聞く女子。

担任にも周りにも

おかしな奴がいると思われたであろう。

しかし

そんな事はどうでもよかった。

ただ、一日でも早く

ここに来ないでいたかった。

「ここにいると、自分が無くなってしまうかもしれない。」

何故だか

得体の知れない恐怖感に襲われた。

明日から始まる高校生活に

初日から挫折した私は

果てしなく絶望的な気持ちで帰途についた。

3年間なんて

とても耐え切れないと思った。

帰って即座に

両親に

高校を辞めたい旨を話した。

子供の考えを尊重してくれる

自由な放任主義者であり

だけど、しっかり子供を守ってくれる

大好きな親からの回答は

「自分がそうしたいなら、そうしたら

いいんじゃないの。大変かもしれないけど。」 と、まぁ、あっさりしたものだった。

肩透かしをくらった私に

「でも、そこに行くと言ったのは

誰でもない、あんたよ。」

と、母は続けた。

私はこの言葉に、ハッとなった。

確かに

私は高校に行くものだと

行かねばならないものだと勝手に思い込み

とはいえ希望校はなく

お前ならワンランク上の学校に行けると

担任に言われ

アイデンティティを認められた気分になった

愚かな幼き私は

後先考えず、進められるまま受けた。

さらに高校は

自転車で片道1時間もある距離で

小・中学などの知り合いは誰も行かない。

両親には大丈夫?と言われたが

大丈夫だろう。

と、私は言っていたのを思い出した。

選択したのは自分だった。

自分が。自分で。決めた。

きっと、そうしない事も出来たのに。

《自分で決めた事》

私はその言葉に何故か重みを感じた。

高校1年生。

まだ大人じゃない

でもきっと大人の階段というものに

何となく足を差し掛けている気がして

誰のせいでもない自分の

自分に対する責任とか価値観とか

 

そういった類の何かをここで

この短い高校生活という檻の中で

掴むのかもしれない。

そんな事を考えると同時に

「やるきるしかない。」

と、観念した。

覚悟を決めると

やり遂げたくなったし

不思議とどうやって自分が逃げずに

やり遂げるのか最後まで見たくなった。

そうなると

学校に行く事が良いとか悪いとか

楽しいとか楽しくないとか

もはやどうでもよかった。

ただ3年間何があっても

自分の決めた事を貫こうと

ちゃんと卒業しようと

自分に誓った。

ここから私の3年間に及ぶ

孤独で幸せな絶望の日々が始まった。



読んでよかった
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岡本 綾瀬

アイデンティティを確立するのに必死だったあの頃から、今に至る私のリアルなSTORYを忘備録としてここへ。

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岡本 綾瀬

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