昔話。

昔話。


 昔から物覚えが悪くメンタルも貧弱で、失敗の多さでは、なかなか右にでる人はなかなかいないんじゃないかと思うくらいに鈍感なクソ人間です。でも何を言われてもすぐ忘れられたので、それを感じさせない感じで生きてます。たまに思い出して憂鬱になる時もありますけど、大体なんとかなってます。

 面白い話のストックもないし、ほとんど自虐と他人との軋轢と。音楽の話とゲームの話しかしないので強烈な何かすら存在しません。

 山月記の虎にはなるまいと必死に足掻いてはいるんですけど、実際のところ既に虎になってる可能性はあります。

そんな典型的なメンヘラです。どうぞ宜しくお願いします。



 誰にも触れられないような大きな大きな壁を作って、自分だけの王国の頂点に立った僕ですが、そんな僕にも一つだけ誇れるものがあります。それは歌を、歌うことです。


 中学校二年生、ちょっと知り合いが増えて調子に乗っていた頃、何を思ったのか歌ってみたを投稿します。アホみたいに下手なのに自慢げに、クソみたいな歌をあげて、見ず知らずの人に聞かせていました。バカだったので何言われても動じずに俺はこんなに出来るんだぜってずっと思っていた気がします。それと同じく毎日、ニコニコ生放送を二年間くらい続けてました。学校生活とか友人作り、部活動とか、いろんなことを含めて周りの人が少しづつ大人になっていく中、一人だけアホみたいにずっと歌ってました。もうほとんど覚えてないですが、続けようとする根性だけはあったみたいです。


 それから高校に上がって、ちょっとませたことを言うようになった頃、相も変わらず常識知らずの調子乗りは学校初日に野球部に土下座させられるくらいの調子乗りでした。

 色々ありましたけど、なんだかんだ言って学校では友達も出来て、部活動やら生徒会やらしながらその裏でひたすら歌ってました。この時くらいになるともう随分丸くなって?、中学時代に繋がってた人ともだんだん縁が薄くなってきて、誰も寄り付かなくなってきます。今度は誰にも聞かれなくてもいいやって捻くれて考えるようになります。

 でもやっぱり相変わらず根は調子に乗ってるので作曲にも手を出します。俺はこんなもんすら作れるんだぜ、理解できないお前らはクソだ、ずっと捻くれてた気がします。

 昔から、ただ認めて欲しかっただけだったのかもしれません、こんな歌歌えるんだすごいねって。そう言って欲しかっただけなのかもしれません。今はちょっと違いますけど、このころは特にそれが激しかったのかもしれないです。


 作曲をしていると音楽をもっと知りたくなってきます。でも捻くれていて調子に乗り続けている僕は、作曲をすることや歌を歌うことを勉強するよりも録音する方の道を選びます。俗に言うレコーディングエンジニアってやつです。その道をちょっとかじってみて(専門学校に行った)、これじゃない感に悩まされます。

 でもその学校で出会ったいい奴らとくるんでバンドを結成します。そこでいろんな人に出会って、自分の不甲斐なさを感じ続け、それと同時に社会の荒波に揉まれ続け、フリーターとして生きていくことに疲れつつも。自分の幸福を探して、夢を探して生きていくんだと思います。


 そんな感じで調子に乗り続けてる捻くれ者のメンヘラは今を必死に生きて、今日も歌を歌ってます。

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