③行き着いた場所…

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○木さんは、大工さんをされてて、空手の腕前はかなりのものだったらしい…

結婚はされた事がなく、仕事中高所から落下して頭を打ってしまい、その後遺症で…ご両親も他界されてて、親戚の叔父にあたる方が面倒をみられているらしい…

大きな身体に、ちょいごつい感じのお顔だちに、最初は恐い印象だったが、たまに見せてくれる笑顔が、なんとも優しげで、カワユイ、そしてシャイ!…

だが、そう油断もしてられない…彼の心の何処に地雷があるのか、突然今朝の様に、爆発すると男性スタッフ数人で、命がけ…になってるしまう(笑)

今朝は、たまたま運よく治まってくれたが、興奮する彼の前に、立った男性スタッフの胸を突いた威力は、半端ない…

ホールに行くと、お早う!と爽やかに○田さんが、リハビリ器具の椅子に座って手を挙げてた…

○田さんは、一見全く普通だ…いつもこ綺麗なお洒落なポロシャツを着て、今からゴルフですか~♪と聞きたくなる人だ…○田さんは昔はかなり銀座で鳴らした、ブイブイ言わせていたらしい…もう100回以上は聞かせて頂きました(笑)

アルコールも毎日浴びるほど、女の子も取っ替え引っ替え…(^^;

実はこのアルコール、認知症に凄く関係あるのだ…若いうちから、そういうバカ飲みをしていると、ある程度年齢がいった時、脳の萎縮が何十倍も早くなるのだ…だからアルコールが原因の方、凄くいらっしゃいました…

そして、全く普通の方の様な錯覚をしてしまいそうな○田さん…

やはり、全く普通?では…なかったんですよねぇ~…


○田さんは、某会社の会長さんだった…『モッテモテだったんだそぅ~』が口グセなだけあって、話題も豊富で、なによりジェントルマン!

椅子の隣に座ろうとすると、『待って!』とズボンのボッケから出したハンカチをひいて下さる(^^)

そんな○田さんの、入浴介助の日…日替わりで、男性と女性をわけて、午前と午後、4~5人位の8~9グループを介助する…

その日の入浴当番は、ほぼ1日近くお風呂場所にいて、脱がせる、洗う、浸からせる、拭く、着せるを繰り返す…それに男性は髭剃り、女性はヘアセットもあって、それを二人のスタッフで、速さ勝負で…早くしないと、風邪引かせたら大変


『おっ~極楽、極楽♪』湯船に浸かってご満悦の○田さん…私は柄のついた桶を握って緊張する…『ボコッ…ボコッ』…来たぁ~~~~~!

私は浴槽に、桶とバケツを持って踏み込む!素早く、上がって来たものを掬い投げ、浴槽の中をチェックする…おぅ~首尾は上々~♪この○田さん、気持ち良く温まってくると、たまに…時々…固形物出されてしまう…絶えずお喋りしてる○田さん…この時は、口の硬い貝になられる…(^^;

浴槽のお湯を改たに溜めるには約2時間…イレナオシムリ…最後のグループにしたいのだが、絶対一番風呂でないと、いつも温厚な方が烈火のごとくお怒りになる…

『ハァ~すっきりしましたねぇ~』

やっとこさ、上がり湯バンバンかけて、お身体拭きふきして、タオルを敷いた脱衣場のベンチに座らせたその時……『ブビッ!』…

恐る恐る立って頂くと…敷いたばかりの白だったタオルが、見事まっ黄っ黄ぃ……

しじぃ~!風呂場に戻りやがれ!!(`ε´)…とは言えず、も一回流しま~す…(T.T)

つづく…



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