僕が精神科に入院するまでのほんとうのこと~入院顛末記~(9)

朝を迎えた
おいらの体は動くようになった
おいらはなぜか歯を確認した
歯が全部生えていた
おかしい
おいらの歯は何本かないのだ
おいらはおかしいと思い鏡に向かった
鏡に向かっても歯がある
おいらはこの世界は現実でないと思った
こんな世界はおかしい
ある映像が浮かぶ
人は本来自然からきかないといけない
自然は人間に語りかけどうありたいかをいう
森の番人は森の声を聞く
そうやって森を作る
川の番人は川の声を聞く
そうやって川を作る
自然は自然の声を聞き
あるべき形に姿を変えないといけない
おいらは監視されている
そこに現れる女性は
最後の女性になる
そして意識を失っていた
気がつくと便器に腰を下ろして
夕日が差し込んだ部屋で目を覚ました
台所がトイレから見え
夕日の光がオレンジに光っている
すごく静かで
おいらは取り残されたような気分になった
意識を戻してトイレに座っている
夕方だ
誰か来ると思い玄関に向かう
玄関を開けるとそこに誰かの姿があるのではと
そう思った
玄関を開けた
誰もいない
錯覚でもいいから姿が見えると
それが現実になるのではないかと思った
もう一度玄関を開けた
誰もいない
おいらは取り残された気分になった
台所の前でおいらはうろうろし始めた
台所を確認する母の映像が見えた
ちゃんとしているかを確認しているのだ
おいらは台所でうろうろしていた
台所でうろうろして何かを考えていた
台所の床がきれいだ
食器が輝いている
台所を確認する母の姿は若い
部屋に戻った
部屋に戻って聞こえてくる音が
誰かが作っている効果音のように感じられた
車が走っていく
飛行機の音が聞こえる
何かの音が聞こえる
効果音か
おいらが部屋に戻ったころには夜になっていた
おいらは何かをリピートしていたのだろう
朝から晩までの記憶が飛んでいるのだ
リピートの最後だけ再生して
途中は記憶を失ってもいいように
リピートに対して願っていたのだ
おいらはトイレに向かった
歯は生えていなかった
現実に戻ったと思った
トイレの電気をつけずに
鏡を見ていた
暗い自分の顔が闇に埋もれていく感じがした
鏡に移る自分の姿が変化するのではと
恐怖を感じた
ブレーカーを落としていたから
夜が深まるにつけ
ユニットバスのその場所は真っ暗になる
おいらはすごい恐怖を思い出し
わぁっとなった
震え始めた
暗闇に恐怖を感じた
玄関を開けて外の景色を見た
外の見えるマンションの一室から
こちらを見ているような姿を確認した
その人が生きていないように感じた
恐ろしくなって部屋に戻った
夜になり恐怖が支配し始めた
ブレーカーを入れた
部屋を明るくした
大事なものを探しコタツの上に並べた
さびしくない
おいらは元妻ではなく彼女にskypeを入れた
彼女はskypeに応答してくれた
おいらは状況を説明できない
でも明らかにおかしいことは彼女もわかったのだろう
短い会話をしてはskypeをきり
またしばらくしたらskypeを送るということをした
いったい何なのと彼女は切れた
一言二言はなしてはskypeを切りまたかけるのだ
普通ではないと彼女も感じていたのだろう
Skypeで連絡がとれなくなった
おいらはタバコを吸い
またもとの世界に戻れるように願った
今はまともじゃない
まともな世界に戻ったとき
バカなおいらはわかばを吸って
ばかわわかばっていうんだと決めた
私はなぜか彼女の家へと向かった
ブレーカーをまた落として彼女の家に向かった
なぜなのかはわからない
すごくさびしくなったのだろう
彼女の家に向かう
途中に地蔵と不動明王像があり
それに手を合わせようとした
不動明王像が赤く光ってるように見えた
そして声が聞こえた
ソワカをするな
ソワカをするな?
おいらは彼女の家に向かった
家に向かう途中から
彼女の家がどこかわからなくなり始めた
まっすぐに向かっていないのだ
知らない道を走っている
キリスト教の教会の前をなぜか走っている
ここは自分は知らない
どこに向かっているのかわからなくなってくる
公園で楽器を演奏している子がいる
その音がバ~カボンボンと聞こえる
どこに向かっているのだろう
彼女の家に向かうすべての道しるべが消えた
私は迷子になっている
彼女の家に向かうときに通る道ではない
どこに向かっているのだろう
おいらは混乱した
混乱しながら進み
もうわけがわからなくなり
ココだろうとブレーキを踏んだ
偶然にも彼女の家のマンションの前に止まった
不思議だった
私はそこでソワカを宣言した
ソワカを宣言すると叫んだ
彼女の部屋に向かった
ベルを鳴らし玄関を開けた
彼女が仁王立ちしている
覚悟を決めていたらしい
おいらはそれを見てわかった
ペットは大丈夫かといって戻ることにした
彼女の隣人がいやな奴に感じていたから
なぜかそいつらの玄関を殴ってから
家を後にした
帰りの道は迷わなかった
しかし町がトランスフォーメーションしていると
なんとなく感じた
おいらはこの差別の国日本と叫んでいた
まっすぐに自宅にたどり着いた
そして布団に横になった
世界が変わっているはずだ
この町を最後に世界は変わる
世界はまわりから変わり
そして最後にこの町が変わる
雄叫びが少しずつ広がり
一気に全員が雄叫びを上げるのだ
すべてが変わる
すべてが変わる
そのときがきている
朝を迎えたときすべてが変わるはずだ
朝を迎えようとしていた
何も変わらない
朝を迎えようとしていた
何も変わらない
何も変わらない
終わったな
何も変わらなかった
そうあきらめかけたとき
おいらの体が痙攣を始めた
痙攣がとまらない
全身に銃弾を浴びているように痙攣する
妄想が起きる
俺は身代わりになっているんやな
銃弾を浴びて痙攣を繰り返す
誰かがもう一回やらしてという
もう一回やり直し?
もう一回だけやで
痙攣を繰り返す
無数の銃弾を浴びる
もう一回やり直させて?
もう一回だけやで
何度も痙攣する
何者かがまた
もう一回やり直させてという
もう一回だけやでという
痙攣がとまらない
無数の銃弾を浴びて痛い
やり直しは何回も要求された
おいらは痛くてたまらない
痙攣を繰り返す
もう無量大数回繰り返している
もう後がない
無限になってしまう
痙攣を繰り返し銃弾を浴びて痛い
意識を失ってしまう
私はまた意識を失った
薬を飲まなかったことで 
こうなったのだろうか
ほとんど寝ていなかったことで  
こうなったのだろうか
食事をほとんど採らなかったことで
こうなったのだろうか
意識を失った
そして強烈な痙攣と激痛だった
意識を失った

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