40代過ぎると過去を振り返る事が多くなる

不思議と40代を越えてから過去の思い出を振り返る事が多くなりました。家庭や生活の為に我武者羅働いていた20代から30代は振り返る暇も無かった気がします。40代を過ぎてから余裕が出来たのか理由は分かりませんが子供や妻を見たり、長野の風景を見たり、会社や同僚を見たり、釣り等で遊んだりする度に思い出が蘇ります。私の上司が言っていました、「40代過ぎると妙に老け込む時がある」と5年程前に切ない顔をしながらビールを飲んでいた時の気持ちが何となく分かります。


もう若くないオジサンと自覚をしている私、等々力好泰です。この間、健康に気を使ってウォーキングをしていた時です。いつもの山沿いを歩いていたら突然、私の名前を呼ぶ声がします。声の元はスラッとした紳士でした。私は思い出そうとしても思い出せずにいたら「俺だよ!ジロだよ!!」と言われてようやく分かった。中学時代に一緒のクラスだった友人です。中学生当時から20代の頃に開かれた同窓会の時も相変わらず太っていたはずのジロでした。言われてから確認をするように眺めると確かに私が知っているジロの面影があります。私は「こんなに痩せて、どうしたんだよ?」と笑顔を交わし何となく再会の握手をしながら近況の話をする。ジロは体調を壊して、それから身体の為を考えダイエットや運動を始め、その際に始めた登山が楽しくなり趣味となったらしい。この日も登山の帰り道であった。私は「登山で痩せたの?凄いね!運動会でよく野次られていたあのジロが?」と私が言うと「等々力は同窓会(20代)の頃からあまり変わらないなぁ?シワが出来たくらいか?」その後、お互いにオジサンになった話をした後に沢山の思い出に浸る。私の知らないクラスメートのその後や当時の出来事を話し合った。そして最後に当時を振り返りながら「本当、俺達老けたな」と言い合いながら笑顔でしめた。


思い出を振り返る事は老け込む事なのかもしれません。しかし、不思議な事に思い出している最中は当時(思い出)の頃の等々力好になっています。あの日確かに中年になった等々力好泰とジロが再会した。そして、その場所に中学時代の二人もいた。

20代の時、我武者羅で過去を振り返る暇も無かった時が有りました。『未来の為には今が大事』という一心で頑張ってきました。しかし、今は『過去』という意味にポジティブな可能性を感じる。『あの時(過去)が有ったからこそ、今に繋がり未来へと繋げていく』ジロと私は最後に「また会おう」と握手を交わして、別々の道へと進み家族がいる家に帰りました。

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