二匹の猫が教えてくれた攻略法

村上豊彦の実家には2匹の猫がいます。やんちゃ坊主のクリはもの凄い甘えん坊。相手にしないとデレデレ顔を擦り付けてきて、更に相手しないと大暴れ致します。もう一匹のシロはデレデレしてこないが、サッと足元に近づきニャーと鳴きます。まるで「アンタ!撫でなさいよ!!」と言わんばかりの表情です。撫でて上げると気持ちが良くなり始めフニャフニャに溶けます。問題の行動は次の瞬間です。


クリは身体の位置を沢山変えて撫でまわし催促してきます。しかし、飽きてきたのか突然撫でている手に噛みついてきます。僕は「コイツ、飽きたのかな?」と思い離れようとするとまだ足にスリスリと顔を擦りつけてきます。「飽きたんじゃないの?」と再度撫でようとすると僕の手に向かって猫パンチ連打。「遊びたいだけかな?」と思い、玩具を持ってきて上げると興味が全く有りません。少し経つと僕の手をまた催促してきます。「またスパーリングかな?」と思い手をかざすと僕の方にコロンと転がり撫でられ体制に入る。これの繰り返しです。


シロの場合、撫でまわして溶けている最中にサッと立ち上がり自分の身体を舐め始めます。まるで「アンタの撫で回しなんて全然気持ち良く無いんだから!自分で舐めた方が早いわ!」と言わんばかりです。そんなシロを見て僕は大好きなコロコロ(カーペットとか掃除する粘着ロール)を見せると直ぐに僕の方へ転がり「コロコロして!」と寄ってきます。シロはコロコロされると更に溶け始めます。いつもはキレイ好きで上品な態度をしていますがコロコロの前ではお腹を向けて万歳しながらだらしない恰好を見せます。コロコロが終わると、自我が戻りサッと何事もなくいつものすまし顔で身体を舐め始め「ア・・・アンタにしては、中々やるじゃない」と聞こえてきそうです。


僕はこの2匹からツンデレを教わった。ツンデレとは一つでは無い事。ツンデレの中には沢山の小さなツンデレ要素が合わさり無限のツンデレを生んでいるという事。猫達は様々なツンデレを見せてくれます。おかげで村上豊彦は他の人に比べてツンデレに対する攻略法を知っている。・・・多分。



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