ハワイの5日の旅
「私、スランプだったのかな。
こんなに気持ちいヨガは久しぶり。ありがとう。
会ったときはどんな関係になるかわからないもんね。
これからどうしていきたいとかある?」
「ただ、ヨガの呼吸のように今の思いを出し切って生きていきたいです。」
「そうね。いまを100%生きていたら計画なんて必要ないもんね。」
ゆったりとしたハワイの海と森が見えるベランダの上でなおさんとのヨガというセッションは終わった。
ヨガの後なおさんはヒロ行きのバスの時刻表をくれた。丁寧に行き先の時間帯をペンでチェックしてくれた。
お守りのように感じた。
なおさんは友達が迎えに来るみたいでもうゲストハウスを出るみたいだった。
「あ!そうだ!
ハグしたかったんだ」
なおさんはそう言ってすごくあったかいハグを私としてくれた。
「そのまんまでいいんだよ。あいしているよ。」
そう感じた。
その夜、ヒロにとりあえず向かってみることにした。
夜中にはじゅんなと話したかった。でも夜遅くに帰ってきて次の日も早いから寝るとラインが来た。
少しでも話したかったけど仕方ない。直接部屋に行くことも考えたけど、やめといた。
会うとしたら朝しかない。
ヒロ行きのバスに乗ったらじゅんなにも他のメンバーにもあいさつもできない。
やっぱりヒッチハイクで行こう。
会える人には会って出るタイミングを見計らっていた。
ベランダでゆったりしていると、
そしたらオーナーがゲストさんを空港まで送るからのってく?その近くならバスが出ているはずよ。
はい!お願いします!
一緒に送ってもらったゲストさんが保育士でもう日本に帰る人だった。ヤナさんのことも本で読んだみたいだ。圭子さんにも一度だけ日本の講演で会ったことがあるらしい。
これはいい前兆だと思った。
バスが出ているKマートの近くで下してもらった。お礼を言った。
Kマートに行き、バスの時間を聞いてみる。みんな地元の人は知らないという。スーパーの人も不機嫌そうであまり教えてくれない。粘りに粘ってきくと夕方の4時までないらしい。
時間はまだ朝の10時だ。
ヒッチだ。
もし乗れなかったらバスだ。
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