サイクル

著者: しだ あさみ

人は恋をしたがる。

それで実り幸せの生活が始まる

何かの壁にぶつかり相手を信じてあげなければさよならがくる

勢いでさよならをしたことを後悔し、また戻る。

そんなもんだと思っていた。


別れた後あんなにすがすがしい顔をして

平然な姿で昨日まで付き合っていたのは嘘みたいに

笑っていられる君。


こんなもんだったんだ

ちょっと夢の魔法にかかっていただけ。

それが解けたら別人のように変わる

まるで仮面をかぶっていたかのように

今までは嘘だったんだよ?こっちが本性なんだよと言われている気がして。


あんなに愛し合っていた日々は

あんなに笑い合っていた日々は

あんなに見つめ合っていた日々は

あんなに触れ合っていた日々は

いったいどこに行きどこに飛んで行ったんだろう。


こんな苦しい思い出だけがなぜ残る。

苦しいって一番わかってるじゃないか。


こんなことをいくつも経験するから恋に疎くなるんだ。

好きと言う気持ちを散々傷つけられ否定され

またほかの人に気持ちを捧げられるような感情は消える。

ただ、無性に誰かにすがりつく。

ぽっかりと空いた穴を埋めたくて。

人は寂しがり屋だ。



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