人生の旅路

仕事・・・

よく子供の頃に、お花屋さんになりたい、お医者さんになりたい、

パイロットになりたい、パン屋さんになりたい とか色んな夢に胸膨らませ

楽しんで語っていた頃が懐かしい。


夢を実現させる目標の切り札とも言えるのが、

まさに『仕事』で総称されるような気がする。


大人になったら、仕事は何をしているのか?と聞かれると、

そこには貴方の懐かしい夢を訊ねる意味合いは含まれず、個人的立場や背景にお金を

幾ら携えているかという誘導尋問にフィルターを掛けられたような気分を覚えるのは、

私だけだろうか。


子供の頃に、あれだけ純真な気持ちで、『事に仕える』のがお仕事と思い、

やりたい事、楽しい事、キラキライメージが膨らんでいたのに、

どうして大人になると、そのキラキラは収入、即ち手に入れるお金へのギラギラに

変貌してしまうのかと、今更ながら考える。


子供の頃は、親や親戚や社会に食べさせて貰った言わば甘えを享受する立場から、

仕事する立場になることは、与える側に立場を逆転させるから、

やりたい事=仕事には必ずと合致するとは限らないのだろう。

人間誰しも自身の抱えるミスマッチに気付いた時、不安という不甲斐なさを

感じずにはいられないのかもしれない。


しかしながら、見えない未来に翻弄された不安は、時にとてつもない

エネルギーチャージの潤滑油と化けて、自分でも抑えきれない燃え滾る渇望感に

後押しされ、大きな自己実現、自己成長に繋がることもある。


それだけに事に仕える、『仕事』とは、幾つになっても何処へでも行ける

色んな人に出逢える、まだ見ぬ景色を沢山抱えた、未来切符を手に入れる事なのかもしれない。


仕事を通して、感動、遣り甲斐、喜び、困難、挫折、いろんなシーンに身を投じる事で、

新たな発見を見出せる改札口に立ち、人生列車に乗る前の切符を手に入れたに過ぎない。

子供の頃見た夢のように、幾つもの無限大の世界を仕事を通して旅出来ると思えば、

お金には換えられないワクワク感でいっぱいになるだろう。

当然そこには、前に一歩踏み出す勇気や挫けない自己責任も背負う事になる。


仕事は、自分が何に向って生きているのかを教えてくれる、道標。

そして自身に宿された目に見えぬ活力を、多方面に向かい生かすベクトルを携えている事。

行く先は一本道でなく、途中で幾つもの道に別れ、時に迷子になったりもする。

例え迷子になって泣きじゃくったとしても、時間が音を立て貴方を誘うこともある。

人生のまだほんの入り口に立ったに過ぎない仕事、心ゆくまで精一杯旅してみたい。

そしてまたいつか、皆んなでどんな旅をしてきたか、ゆっくり語りあってみたい。

後悔のない人生の航海を、怯むことなく一緒に楽しみましょう。

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