落ちこぼれからの就活逆転術(一か八かで取った戦略はまちがっていなかった) ~面接編2~

面接は"説得"の場。

一般的に面接は面接官からの質問に答える形式です。強み、過去の成功体験、短所、志望動機などいろいろな質問に答えていきます。ここで注意が必要なのは、面接を単なる応答ではなく、自分の価値を相手に納得させるプロセスと捉えるべきだということです。前の記事に書いた、過去の自分のイケてないストーリー、というのは、逆に捉えると、ほとんどのエリート達が経験できなかった貴重な経験です。ですので、これに意味付けをし、全肯定することで圧倒的な差別化を図り、最終的には、面接官に"こいつはユニークだ"と納得してもらうのです。ちなみに、全肯定というのは、簡単に言うと、"あの経験がなければ今の自分はない"という論理にしてしまう事を言っています。

そして、この"納得"への道筋を作る過程こそが、ここで言うロジカル思考です。


過去のイケてない自分のストーリーと、その学びから、今はこんな価値を生み出せる人間になった、というストーリーを繋ぎ合わせて、自分だけのユニークなストーリーを完成させることで、他のエリートには絶対に真似できない(いや、真似したくない)、価値ある人間である事を相手に納得させるのです。


ロジカルに組み立てる方法はいろいろあるとは思いますが、僕がやったのは過去の自分に起きた出来事などを時系列で書き起こし、その一つ一つにwhy?を問いかけ、当事の出来事、言動に自分なりの理由をつけました。


例えば僕の場合は、"没頭"と"反骨心"をキーワードに、自分を表現しました。ざっくりとイメージを抜粋すると、次のようになります。

- 高3まで勉強してこなかった。why? サッカーに人生捧げていたから。why? プロになりたかった。

- 公認会計士受験に没頭した。why?経営の本丸で仕事したいから。why?いつか起業したいから。why?自分の存在証明をしたいから。why?自分の社会的価値の無さに愕然としたことがあるから。why?内定切りにあった!

- 御社を志望する。why?国内トップクラスの収益性を誇るからwhy?高い収益性=ハイレベルなマネジメントがなされていると考えたからwhy?経営者になる上でハイレベルなマネジメントを体得する必要があるからwhy?前述のとおり私は経営者になりたいから。why?存在証明をしたいから...why?内定切りにあった。


そうです、志望動機なんかは途中から前述した内容に繋がっているのが分かると思います。これこそロジカルなストーリーなのです。全てのストーリーが有機的に結びついて、その会社を志望する今の自分がいる訳です。


かなり荒削りなイメージですが、だいたいこんな感じ。


全く勉強なんて出来なくて、偏差値だって底辺だったことや、内定切りにあったことなど、大抵の人は隠そうとさえする様な事を、あえて引き合いに出して、自分の潜在能力を表現します。上記の例であれば、サッカーや会計士受験のストーリーから、"一度決意したらとことん一つのことに没頭する"ポテンシャルが表現できます。内定切り〜会計士受験の流れでは、反骨心による強い動機付けも伝えられます。


そして何より、このロジカルなストーリーを坦々と語る姿、それ自体が、"こいつは単なる馬鹿ではない"、"経歴は最悪だが、かなりの知性がありそうた"、"他の奴とは一味違う魅力を感じる"、という面接官の納得に繋がるのです。


ありきたりなテンプレでは落ちぶれ学生がエリートに勝つことは不可能です。あらゆる事を自分なりに考え、判断し、行動してきた自分を表現する事が大事です。


これは、環境に流されて当たり前のように塾に通い、そこそこ良い大学に受かって、なんとなく楽しそうなサークルに入って、学祭のまとめ役を数ヶ月やった人より、圧倒的に魅力的ではないでしょうか。




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