元ひきこもりの猫人間が芸人目指して慶應大学に入った話 其の2

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だから、高校の進路届には第一志望明治大学機械工学科と書いた。























ビートたけしになるには少しでも彼に近づかなければならない。だから、最低条件として東京に行くこと。そしてビートたけしは明治大学工学部中退だったから、進路も同じにしたのだ。


ちなみに僕は子供の頃から発明クラブでロボットをつくるほどの機械オタクであり、エンジニアを将来的な職業にはしたいとは思わなかったが、大学では機械工学を学びたいと思っていた。







ねこた
とにかく東京に行って、お笑い芸人になる道を探そう。そのための口実のため東京の大学に行こう。そう決めた。










しかし、そんなことを親に言えるわけもなく、北海道の典型的な中流家庭同様、子供を東京の大学に行かせる学費も理由も親にはなかったので、当然のことながら、東京の大学にくこと自体を猛反対された。








お笑い芸人になりたいから、東京に行かせて欲しいなんて口が裂けても言えるわけがない。







口を裂くこともできず、勉強に身も入らなかった僕は現役での大学受験期間ほとんど勉強もせず、グータラな日々を過ごしていた。














もちろんセンター試験は惨敗。


電気通信大学だけはギリギリ合格可能性のありそうな成績だったが、理系単科大学というキャンパスライフには程遠い環境が想像に耐え難く、出願しなかった。


僕はお笑い芸人や工学部に憧れる一方、数多くの著名人を輩出している早稲田のようなサークル活動が活発なキャンパスライフにも憧れていたのだ。


結局のところ、人間ではない猫型アンドロイドの僕は、どちらも満たされないもんもんとした大学生活を送るのだけれども。
















現役で受けた大学と結果は以下の通り。


首都大学東京システムデザイン学部システムデザイン学科ヒューマンメカトロニクスシステム専攻  ✖️


明治大学文学部演劇学科センター利用  ✖️


法政大学経営学部経営学科地方入試   ✖️

















首都大学は名前が長すぎて出願書類を書くのがめんどくさかったが、ロボットが作れそうだし、公立で学費も安いし、そこそこ行きたかった。



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