「運命だって?ふざけんじゃねぇ。そこをどけ!」

「運命だって?ふざけんじゃねぇ。そこをどけ!」  by ウィリアムズ

  受験生だから当たり前なのだろうが、
「先生くらい英語(数学)ができたらいいのになぁ」
 と言う子がいる。
 しかし、私がやってきたこと(していること)を知ったら、そんなことを言わない。
 私には、誰も知らない秘密の場所が3か所ある。いつも通う喫茶店も少なくとも3か所ある。なぜかというと、一人になる場所を確保しないといけないからだ。塾を経営しているものだから、
「昼間はヒマだろう」
 と、訪れてくる人がいる。でも、私は才能がないから勉強時間を確保しないといけない。謙遜なのではない。四日市高校時代に、私以上に英語や数学ができた子は50人はいた。英検1級に合格できるような状態ではなかったのだ。だから、才能が無い分だけ、努力でカバーをするしかない。
 私は、酒もタバコもギャンブルもゴルフもやらない。だから、友人が誘いに来てもつきあえない。つきあわない。その時間とお金とエネルギーを全て勉強に向けて何十年も勉強を続けてきた。
 他人を避けるのは簡単だったが、友人や家族は難しい。嫌いなのではない。でも、一人にならないと勉強など出来ない。高校生に交じって、センター試験を10年間受け続けるというのは、そういう立場に自分を置くということだ。
 理解者などいないし、変人あつかいならマシで、陰口や誹謗中傷も受けることもある。PTA関係の集会や、地域の集会は、塾の授業中の夕方が多いから、出席できない。昼間は勉強している。これでは、孤立する。
 私は学生時代から孤立をおそれないとし、一人でいるのが心地よかった。ものごとには、必ず表裏があるものなのだ。だから、学校の教師が、クラブと勉強の両立だの、助け合いと絆だのと言っても、ほとんど耳を貸さなかった。
 世の中は、スーパーマンばかりではないのだ。そんなに、あれこれ手を出したら何も身につかない。そういう事情を知っても
「先生のような生活がしたい」
 と思う子は少ない。たいていの子は、
「そこまでやるのはイヤ」
 と言う。友達と遊び歩いて、サッカーをやって、恋愛をして、生徒会の活動をやった方が楽しい。そう感じる人が多数派だ。人それぞれだから、私は異論はないし、勝手にやればいい。
 ただ、人生においてその他大勢の中に埋没したり、商売においてライバル店に敗北しても愚痴を言わないことだ。勝手にやればいいが、流されて生きている人は、勝利をめざして苦闘している人と競争すると、いとも簡単に敗北する。
 受験だと、落ちる。Fランク校にしか合格できない。それが、現実だ。
「運命だって?ふざけんじゃねぇ。そこをどけ!」
 このくらいで、ちょうどいい。受験指導をしていると、難関校に合格していく子たちは、そんな強烈な意思、覚悟を持っていることが分かる。敗北した子に同情しない。自業自得だ。
 嫌われても、踏みつけられても、教師や家族からアドバイスを受けても、大好きなクラブを犠牲にしても、何があっても前に進み続けた子から見ると、落ちた子は当然の結果に見えるのだろう。
 王貞治さんも言った。
「努力は必ず報われる。報われないようなものは、努力と言わない」
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